虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

交尾中のベニシジミで♂♀見分け解説

ベニシジミはもう、恋の季節を迎えていました。いいですね、タンポポの花の上で愛を交わすなんて。 交尾中は♂♀の見分けには、絶好のタイミング。どちらかが♂でどちらかが♀に決まってますから。 翅での♂♀の見分けは微妙です。前翅の先が尖っている左側の蝶が♂…

アルファルファタコゾウムシを食うナナホシテントウ

カラスノエンドウはアブラムシの巣窟という印象でしたが、それは過去のことかもしれません。今では、外来のアルファルファタコゾウムシの幼虫の巣窟と言うべきでしょう。 アブラムシは葉をしおれさせますが、ボロボロに食い荒らすことはありません。ところが…

ミヤマカラスアゲハ春型羽化

春に羽化してこそのミヤマカラスアゲハ春型。1匹は冬に羽化してしまいましたが、この子は、桜の開花を待って羽化しました。 めでたし、めでたし。

祝春分、皇居に昆虫界のオバQ

皇居、二の丸庭園の雑木林で、頭のてっぺんに毛が3本のオバケのQ太郎に出会いました。オバQの正体、知ってる人は知ってますよね。 ヒナカマキリの卵鞘を撮影していて、ふと気づくと、周囲の樹皮の割れ目に、クヌギカメムシ若齢幼虫が、びっしりと張り付い…

祝春分、皇居のヒナカマキリ卵鞘

皇居二の丸雑木林の春。クヌギの樹皮に目をやると、なんとヒナカマキリの卵鞘が。さすが皇居ですね。まさに武蔵野の雑木林です。東京都心のど真ん中にも、日本最小のカマキリ、ヒナカマキリが生息しているんです。 卵鞘がどのくらい小さいかと言うと。 指で…

祝春分、皇居のビロードツリアブ

春分の日の代休、3月21日は皇居東御苑へ。二の丸庭園には、武蔵野の自然を再現した雑木林があります。 皇居東御苑を訪れる人の8~9割は外国の方のようです。10年前には考えられなかったことですね。 聞こえてくるのは、中国語、ロシア語(たぶん)、…

時事ドットコム更新、肉食昆虫天国にご案内

時事ドットコムの昆虫記者更新しました。今回は「肉食の宴」。 かわいい肉食系、地獄の肉食系、極悪の肉食系、最強の肉食系、美し過ぎる肉食系など、肉汁がたっぷり染み出てきそうな、肉食昆虫天国にご案内します。 かぶりもの系で人気。一見ゆるキャラ風の…

祝啓蟄、昆虫ぞろぞろ⑥ハイイロヤハズカミキリ

枯れて灰色になった竹に産卵痕を探します。こんな傷があったら、ハイイロヤハズカミキリがいるはず。産卵痕は、目の高さぐらいにあることが多いみたいですが、かなり先の方の細いところに付いていることもあります。 食痕より下の部分を折ってみると、木くず…

祝啓蟄、昆虫ぞろそろ⑤テントウ

ナミテントウは意外と寝坊です。啓蟄には、まだ石の下、草陰などで眠っているのが多いようです。 早起きなのはナナホシテントウ。ギシギシの葉裏はすでにアブラムシでいっぱいですから、餌には困りません。 ナナホシテントウの幼虫は、この時期に既に終齢に…

祝啓蟄、昆虫ぞろぞろ④蝶

啓蟄に蝶と言えば、まだたいていは越冬蝶です。 キタキチョウは新鮮そのもの。とても越冬していたとは思えません。 キタテハは若干くたびれていますが、まだまだ若い者には負けない元気さ。 そして、もう3月ですから、春に羽化した蝶もいます。モンキチョウ…

祝啓蟄、昆虫ぞろそろ③イモムシ毛虫

啓蟄に簡単に見つかる蛾の幼虫と言えば、ホタルガでしょう。サカキ、ヒサカキなどを食べますが、越冬幼虫が好むのは「日当たりはいいが、手入れは悪い」垣根のハマヒサカキです。 ハマヒサカキのテカテカの葉に、キラキラのクリスマス・イルミネーションのよ…

祝啓蟄、昆虫ぞろぞろ②コガタルリハムシ

啓蟄にベニシジミの幼虫を探していると、邪魔になるほどたくさんいるのがコガタルリハムシです。でもまだ、この季節はましです。あのまっ黒で不気味なコガタルリハムシの幼虫集団が発生すると、もう、「やめてくれー」と叫びたくなりますね。 コガタルリハム…

祝啓蟄、昆虫ぞろぞろ①ベニシジミ幼虫

冬ごもりしていた虫たちが動き出す啓蟄。虫好きにとっては、待ちに待った日なのですが、国民の祝日ではありません。でも2016年3月5日は土曜日になったので、虫撮りに出かけた人が多かったことと思います。 当然虫記者もお出かけです。まだ山地では春は…