虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

京成谷津駅からの旅、シジミチョウのクリスマスイブ

谷津干潟でバードウォッチング、アカエイ・ウォッチングを終えた後は、シジミチョウの越冬観察に向かいます。 このあたりの公園にはマテバシイが多く、ムラサキツバメ(鳥ではありません。シジミチョウの仲間です)の集団越冬が見られる確率がかなり高いので…

セイタカシギ&アカエイ・ウォッチング

京成本線の谷津駅で下車。狙いはシジミチョウの集団越冬ですが、途中で谷津干潟を通るので、ついでにバードウォッチング&フィッシュ・ウォッチングです。 この干潟の常連で一番写真写りのいい鳥は、セイタカシギですね。見える範囲にいたのは6羽ほど。作り…

水と緑の回廊、後編の主役はヒカゲチョウ幼虫

千葉・市川市の「水と緑の回廊」後編です。 この散策コースはうまく回ると、ほとんど市街地を歩かずに、長距離にわたって森林浴気分を楽しめます。ベッドタウンとしての開発を進める中で、どんな配置で緑地を残すか、関係者の苦労がうかがわれます。にもかか…

矢切の渡しでクヌギカメムシの愛を見た

つれて逃げてよー♬、ついておいでよー♪。矢切の渡しのメロディーのチャイムが流れる北総鉄道の矢切駅。虫記者がこんなところで下車して何処へ行こうというのでしょうか。いい歳して、愛の逃避行でもあるまいし。 実は、この駅の近くには、市川市の「水と緑の…

ツマグロヒョウモンは実は青い蝶だった

冬になると、パンジー、ビオラなど三色すみれの仲間が花壇の主役として登場してきますね。葛飾区の水元公園の花壇も、植えたばかりのパンジーに彩られていました。 この季節になれば、もう害虫もほとんどいないので、園芸家も安心と思ったら、大間違い。しぶ…

水元公園にカンムリカイツブリ

そろそろ冬鳥の季節ということで、水元公園へ。 金町からバスで水元公園下車。公園へ向かう途中は、無料の釣り堀のような風景です。すさまじい数の釣り人がいますが、魚が釣れる気配は全くなし。「当たりも全然ないよ」といったボヤキも聞こえてきます。 何…

大町観察園にキノカワガが必ずいる謎が解けた

いよいよ12月。冬ですねー。冬は探す虫が限られるし、探される虫の方は、たいてい誰にも見つからないように身を隠して越冬態勢に入っています。それを暴くのが、冬の虫探しの醍醐味ですね。 まずは定番のキノカワガを探しに行きました。普通は狙って探しに…

秋こそ秋ヶ瀬の虫散歩

秋だからと言うわけではありませんが、久々に埼玉の秋ヶ瀬公園に行ってきました。 荒川の土手に囲まれた秋ヶ瀬は、晩秋でも日差しがあれば、ポカポカ陽気。まだまだ虫たちでにぎやかです。 ギシギシの葉にシロヘリクチブトカメムシの姿を発見。この季節、ギ…

越冬前、秋の虫風景

今回は、最近目撃した秋らしい虫風景をささっとまとめます。息子が学校の宿題に追われて、パワーポイントの入った親父のパソコンを使わせてくれ、と言うので、本当にささっとまとめます。 まずは、秋らしく色づいた柿の木にハラビロカマキリ。 柿の実と言え…

ご近所の街角の虫=クチナガチョッキリ

ご近所の街角の虫=クチナガチョッキリ 東京・江東区のご近所。幹線道路沿いの雑草の茂みにクチナガチョッキリがいました。アオツヅラフジという雑草の実が好物です。この雑草は意外にしぶとく、都会の生垣を這い上っていたりするので、クチナガチョッキリも…

久々の遠出は金沢文庫から六国峠

車を廃車にしてから、近所でお茶を濁すようになって、あまり遠出をしなくなりました。これではいかん。思考回路は鈍るし、足腰は弱る。どこか新し虫探索コースを開拓しなければ。 ということで、京浜急行に乗ってやってきました金沢文庫。ここは虫記者が勝手…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑭完

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑭完 3月16日続き ◇帰途・美女の首筋に入れ墨の蝶 帰りの渡し舟と送迎バスで一緒になったのは、アルゼンチンからやってきたという妙に女子力の高い女性3人組。行きも帰りも、なかなか運がいいぞ。しかし、アル…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑬

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑬ 3月16日 ◇雨上がりは頭上から落ちてくるヒルに注意 そしてロッジは鉄砲水で流され、昆虫記者は濁流にのまれ、もがき苦しむ。「助けてくれー。ヘルプ・ミー!」。そんな悪夢は、目覚まし時計の音で破られ、朝…

ご近所の街角にいっぱいいる虫=トゲトゲとムシクソ

今日もトボトボとご近所の虫探し。高齢者の枯れ切った趣味の世界になってきましたね。 秋と言えばススキの季節。昭和枯れすすきという、虫記者にふさわしい物悲しい歌もありました。でも、ススキを見て、風流や寂しさを感じている暇はありません。ススキにい…

ご近所の街角にいっぱいいる虫=アカボシゴマダラ幼虫

◎ご近所の街角にいっぱいいる虫=アカボシゴマダラ幼虫 怠け癖が付いて遠出する気になれません。なので、またまたご近所にいっぱいいる虫です。いつの間にか、東京都内どこにでもいる虫にのし上がってしまった外来種のアカボシゴマダラの幼虫です。 エノキの…

ご近所の街角にいっぱいいる虫=アオスジアゲハ幼虫

ご近所の街角の虫の撮影に挑戦してきました。いえ、いえ、挑戦なんてものではありません。足腰が弱る中、ご近所の街角でお茶を濁したというのが真相です。 でも、ご近所をバカにしてはいけません。意外や意外、東京都心は深山幽谷よりも虫が見つけやすい。種…

東京大学のクズにコミスジの幼虫

東京大学の本郷キャンパスでは、コミスジをよく見かけます。この日も飛んでいました。 では、ここのコミスジの植樹は何なのでしょうか。藤棚が幾つかありましたが、それらしい食痕は見つかりません。 建物の周囲の土手のようなところに、クズが繁茂していま…

松の樹皮に化けたシモフリスズメ

近所の公園の松林。松の木の幹に、ちょっと変なコブがあります。 これだけうまく隠れていれば、誰も気づかないはず。フッフッフ。 虫記者も全く気付いていない様子。でも実は分かっているのです。お前はシモフリスズメだ。カシオのエクシリムで、樹皮になり…

海花さん引っ越し記念虫捕り②フンダマシの造形

鈴木海花さんは、かなりのクモ好きでもあります。なので、今回はオオトリノフンダマシから始まります。 オオトリノフンダマシを撮影する海花さんです。 被写体はこれ。まるで森のシャンデリアのような見事な造形ですね。ブランブランぶら下がっている二つの…

鈴木海花さん飯能引っ越し記念虫捕り会

虫愛づる姫君、虫撮る女性の先駆け的存在の鈴木海花さんが、飯能方面に引っ越されました。「虫中心の生活にしたいから」というのが、大きな動機になったようです。昆虫砂漠の都心の生活から抜け出せない虫記者にとっては、うらやましい限りです。 飯能での生…

ツマグロヒョウモンvsカバマダラ

若かりし頃、ツマグロヒョウモンの♀を初めて見つけて、「な、な、なんでカバマダラがこんなところにいるのか」と、興奮して虫捕り網を手にしたことがありました。 そのころ、もともと南方の蝶であるツマグロヒョウモンの姿は、関東にはまだほとんどなかった…

葛西臨海公園で「東京の虫風景」に挑戦

夏も終わりかけた8月末、葛西臨海公園で「東京の虫風景」写真に挑戦してきました。 まずは単なる風景写真。園内周遊のパークトレインですね。観覧車と組み合わせることで、葛西臨海公園の写真であることをアピールします。 そして、観覧車とアゲハチョウ。…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑫

◎マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑫ 3月15日続き ◇テイオウゼミの豪雨警報 この日の夕食時のレストラン。日没の直前になって、突如大音響の空襲警報が鳴り響く。「ブワーン・ワーン・ワーン」。何事だ。客の間に緊張が走る。 しかし、昆虫記者…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑪

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑪ ◎3月15日 ◇疲労回復にこの一手 朝だ。ともかく眠い。「タマンネガラ」滞在も既に4日目ともなると、疲れがたまっている。一日のエネルギーの大半を無料の朝食バイキングで摂取しないといけないのに、腹が減…

麻由子の虫旅・ボルネオハイランド④世界最長ナナフシ

(新井麻由子ちゃんの「ボルネオハイランド虫旅レポ」第四部は、名残惜しい最終回。どんな歓喜が、あるいは悲劇が待っているのでしょうか。) 母もボルネオハイランドの山道に慣れて来て、この日は山を下りてAnnah Rais hotspring へ♪ ハイランドのゲートを…

麻由子の虫旅・ボルネオハイランド③

新井麻由子ちゃんの「ボルネオハイランド虫旅レポ」第三部は、清々しい朝の風景から始まります。 翌朝陽が昇り現れたインドネシア、カリマンタンとの国境。 見渡す限りの絶景です! この低い柵が隣の国とを分けています。 ホテルの方には普通に歩いて1時間、…

麻由子の虫旅・ボルネオハイランド⓶

新井麻由子ちゃんの「ボルネオハイランド虫旅レポ」第2部は、ナイトウォークから再開です。 部屋でお茶を飲み、ひと休みした後、夕食。 部屋は綺麗ですが、肝心のバルコニーがなく、頑張って持って来た昆虫記者さんのライトトラップを設置する場所がない! …

麻由子の虫旅、ボルネオハイランド①

知る人ぞ知る昆虫文学少女の新井麻由子ちゃんから、待望のボルネオ虫旅レポ第2弾が届きました。今回の主戦場はサラワク州のボルネオハイランド。いつも何かやらかしてくれる麻由子ちゃんと、麻由子ママ。今回もワクワク、ドキドキですね。皆様も、待ち遠し…

東京原宿のカブト・クワガタ続編、虫好きレディースも参戦

東京都心・夏の公園虫散歩(原宿のカブト、クワガタ続編) 東京都心、渋谷区原宿。若者ファッションのメッカですね。そんなところで、虫仲間が待ち合わせ。「なんで、どうして」と思う人もいるでしょう。でも、前回の虫散歩・原宿編でもうお分かりですね。 …

東京都心・夏の公園虫散歩(水元公園続き)

◎東京都心・夏の公園虫散歩(水元公園続き) 最近東京都心の公園では、ゴマダラチョウの姿を見ることが、ほとんどなくなりました。それと反比例するかのように、激増しているのが比較的新参の外来種であるアカボシゴマダラですね。 まずは春に見たアカボシゴ…