ミヤマ(深山)の名を持ちながらも、結構都市近郊でも見られるミヤマセセリ。先週、田園都市線の青葉台駅周辺の公園で見つけました。
地味なセセリチョウですが、一応春にしか見られないスプリングエフェメラル(春の儚い命)の一員なので、春に1匹でも見つけないと何だか落ち着かないですよね。
都市近郊では減少傾向にあるようですが、青葉台駅からバスで行ける幾つかの公園では、まだまだ健在。4月中ならたいてい1、2匹は出会えます。
今回は何とかメス(メスの方が模様がはっきりしていてきれいです)の撮影に成功して、面目を保つことができました。
スプリングエフェメラルなので、成虫は間もなく姿を消しますが、その後は幼虫探しが楽しめます(真冬までずっと幼虫なので、探せる期間が異常に長い)。
幼虫はコナラなどの葉をたたんだ中に隠れています。ヤマイモの葉をたたむダイミョウセセリの幼虫の隠れ方によく似ています。
ミヤマセセリ幼虫の隠れ家は、特徴を覚えてしまえば、意外に見つけやすいです。なーんて言っても、これまでに幼虫を見つけたのはたったの3回なので、「簡単に見つかる」なんていう大口はたたけませんね。なにせ、コナラの木自体がものすごく多いので、幼虫のいる木に当たる確率は極めて低いです。