虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ボルネオの昆虫総まとめ②キナバル山の珍虫、奇虫、巨大蛾モスラ

ボルネオのキナバル山は三葉虫のようなサンヨウベニボタル、体長より飛び出した両目の距離の方が長いシュモクバエ、モスラのような巨大蛾ヨナグニサンなどなど、珍虫、奇虫がウジャウジャいて、虫好きは狂喜して、本当に気が狂うほどです。 大怪獣モスラのモ…

水鳥の行進、求愛、縄張り争いと、ごみのように小さいツマグロヒョウモン幼虫

葛飾区の水元公園に水鳥の季節がやってきました。都内だとほかではあまり見かけないカンムリカイツブリが、今年もやってきていました。少なくとも4羽はいるようです。 今年もいましたカンムリカイツブリ カンムリカイツブリ、3羽集合 ハジロカイツブリもい…

尻フェチにはたまらないアカスジキンカメ幼虫の越冬姿

台風被害から当分立ち直れそうにない埼玉・秋ヶ瀬公園ですが、冬場の常連のアカスジキンカメムシ幼虫は、今年も頭隠して尻隠さずのいつもの姿勢で頑張っていました。尻フェチにはたまらない?お姿ですね。 尻フェチにはたまらない、素敵なお姿のアカスジキン…

師走の黄金の蛹と言えば、ヒメアカタテハ

いよいよ師走、12月。寒さが身に染みるこの季節、それでも虫を探しに出かけるこの根性。さすがと言うか、バカと言うか。 先週末は埼玉・秋ヶ瀬公園に行ってきました。でも台風や大雨の甚大な被害が今も残っていて、駐車場やバーベキュー場は閉鎖のようなの…

ペンギンの物まねで取り入るぶりっ子キンクロハジロ

大嘗宮参拝ついでに、お堀で鳥見。そろそろ、水鳥も増えてきて鳥見の季節。注目を集めたのは、ペンギンの物まねで人気稼ぎを狙うぶりっ子キンクロハジロでした。 ペンギンの物まねが得意なキンクロハジロ ペンギンが白い腹を見せてヨチヨチ歩く姿を思わせる…

大嘗宮参拝ついでに虫詣で②

いよいよ大嘗宮です。平日の午後に仕事を早く切り上げて行ったので、長蛇の列に並ぶこともなく、スイスイと入れました。 これが大嘗宮。真夜中の儀式の際の神秘的な雰囲気とは違って、簡素で素朴な神殿という感じです。 大嘗宮は遠くから撮った方がいい感じ…

大嘗宮参拝ついでに虫詣で

皇位継承に際して行う1代に1回かぎりの宮中祭祀である大嘗祭。もちろん昆虫記者ごときが招かれることは絶対ありませんが、大嘗祭が行われた大嘗宮は、一般に公開されたので、昆虫記者も見ることができました。ついでに11月の皇居の虫たちにも参拝してき…

世界の昆虫、絶滅の危機。大量絶滅期は既に始まっている

「世界の昆虫の41%が絶滅の危機。英国の田園地帯の蝶は1976年以降46%減少。ドイツの自然保護区の昆虫が26年間で75%減少。渡りで有名な北米のオオカバマダラは10年間で80%減少」。 日本だけでなく、世界の昆虫界でも、大変な事態が起きて…

里山の蝶の4割が絶滅危惧種になりかねないって本当?

里山の蝶の4割が絶滅危惧種になりかねない危機的状況にあるそうです。これは朝日新聞も、NHKも報道するぐらい恐るべきニュースです。 「モニタリングサイト1000里地調査」という環境省事業で、日本自然保護協会が調査を担当したというので、信頼性は…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⑬ブキティマからマレー鉄道跡、セントーサへ

ブキティマ山のふもとの秘密の小道には、蝶も多かったし、小川にはスッポンもいました。でも、本当は歩いてはいけない危険な道だったのです。 花に来ているエルナシロサカハチシジミは可愛いですが、実は獣糞など汚いものも大好きです。 花に来るエルナシロ…

ボルネオの昆虫総まとめ①キナバル山の玄関口、コタキナバル

ボルネオと言えば、オランウータンやテングザルがいるジャングル。でもキナバル山の玄関口のコタキナバルは結構な都会です。しかし玄関口でさえ、虫がたくさんいる。さすがはボルネオですね。 ヤフーブログ閉鎖に伴う総まとめ復活作業。今回はコタキナバルと…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⑫シンガポール最高峰ブキティマに火の鳥アカショウビン

シンガポールの虫旅4日目は、決死の登山。なんて、嘘です。シンガポールに山なんてあるわけないですね。でも、一応現地日本人の間で「山」と呼ばれているのが、最高峰のブキティマ山です。標高はわずか163メートルで、シンガポール人はだれもこれを山と…

マレーシア(半島部)の昆虫総まとめ③思い出のキャメロンハイランド

ヤフーブログ閉鎖に伴う記事復活総まとめ。今回はマレー半島のキャメロンハイランド。なにせ2012年のことですから、その後開発が進んで今はどうなっていることやら。虫たちの窮状が思いやられます。 あの頃はまだ、あまりブログに慣れていなかったので、…

日本最小のスズメガ「ホシヒメホウジャク」は蛾だけどかわいい

たまに日本の虫。1カ月ほど前に自宅で羽化したホシヒメホウジャクです。大きいと不気味なスズメガの仲間ですが、小さいというだけで可愛く見えますね。日本最小だそうです。 ホシヒメホウジャク。こんなに小さくてもスズメガの仲間です。日本最小です。 幼…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⑪シンガポール動物園のオープン・コンセプトって何?

シンガポール旅3日目は、オープン・コンセプトの先駆けとして世界的に有名なあのシンガポールZOO、シンガポール動物園です。昆虫記者のために無料開放されるからオープンなのではありません(結構料金高いです)。檻をなくして、動物が暮らしやすい自然…

◎マレーシア(半島部)の昆虫総まとめ②昆虫記者の原点編

ヤフーブログ閉鎖に伴う過去記事総まとめ。今回はマレーシア半島部の高原、フレーザーズヒル編です。ここは昆虫記者がシンガポール特派員時代に、ある昆虫教室の取材で訪れて、テナガコガネ、コーカサスオオカブト、テイオウゼミなど巨大昆虫との出会いに感…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⑩えーっ、これが世界遺産という感じのボタニックガーデンズ

この小さなシンガポールにも世界遺産があります。マリーナベイサンズとかシンガポールフライヤーとか、海に向かって水を吹くマーライオンのいるマーライオンパークとか、巨大マーライオン像のあるセントーサ島とか、派手な観光名所が幾つもありますが、世界…

◎マレーシア(半島部)の昆虫総まとめ①タマンネガラ編

ヤフーブログ閉鎖に伴う引っ越しって、面倒ですね。長い間ヤフーブログをやってきた人は、みなさん苦労していることと思います。でも最近連続して関東を襲った台風、大雨で被災された方々の苦難を思えば、こんな苦労は屁でもないですね。こんなに災害の多い…

シンガポールの沿線虫ガイド⑨珍獣ツパイって何者

セントラルキャッチメントの森は、まさにジャングルのようですが、しょせんは市街地に囲まれた緑地。珍しい動物に出会うことはないだろうと思っていたのですが、これまでの東南アジア虫旅で見たことのない珍獣に遭遇しました。 それはこんなやつです。 珍獣…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⑧本格ジャングルのオオイナズマ蝶

いよいよジャングルが本格化してきました。ここからがお楽しみの本番。なのに、このあたりから健康オタクの華人の数がグッと減ってくるのはなぜなのか。彼らは自然に興味がないのか。虫に興味がないのか(あるわけない)。 大型のイナズマチョウの仲間、サト…

◎昆虫文学女子(新井麻由子さん)の部屋・総集編

昆虫文学少女の新井麻由子ちゃんも、来年には大学生なんて、時のたつのは速いものです。最初に会った時はまだ小学生だった麻由子ちゃんも、立派なお嬢さんになりました。そこで、これまで昆虫文学(小学生の頃から文学賞取ったりしてました)少女としていた…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⑦ジャングルがあるって本当?

シンガポール虫旅はようやく2日目に入ります。グルメも、ショッピングも、有名な観光名所も、何もない、ほどんど誰にも読まれないシンガポール旅の記録です。そんなものをなぜ続けているのかと言うと、完全な自己満足ですね。自虐趣味と言えるかもしれませ…

◎シンガポールの沿線昆虫ガイド⑥海辺の要塞、今は蝶の憩いの場

台湾旅行から帰国してもうほぼ2週間。虫情報と虫写真の整理に追われる毎日です(超充実の収穫です)。給料がもらえる翻訳系の仕事にも追われています。でも、シンガポール旅の残務も片付けないといけないし、人生って色々大変ですね。 シンガポール旅はまだ…

シンガポールの沿線昆虫ガイド⓹ 虫捕りで禁固刑?

シンガポールは罰金大国なので、虫捕りは危険行為です。ラブラドール自然保護区は、保護区なので、当然虫捕りは禁止です。昆虫記者は虫捕りでなく、虫撮りが稼業なので「昆虫記者、違法採集で逮捕」といった緊急事態は起きないと思いますが、不安はぬぐえま…

グレタ・トゥンベリさんの国連スピーチを全訳してみました

地球温暖化問題への対策を求める世界的ムーブメントを起こしたスウェーデンの16歳の女の子、グレタ・トゥンベリさんの国連気候行動サミットでのスピーチは、すごい迫力でしたね。環境問題は、昆虫を含めた生態系の問題でもあるので、心を動かされました。 …

〇シンガポールの沿線昆虫ガイド④ バードウォッチャー垂涎の長大な樹上遊歩道

〇シンガポールの沿線昆虫ガイド④ バードウォッチャー垂涎の長大な樹上遊歩道 ヘンダーソンウェーブを渡り、チビフタオチョウのイモムシだらけの舗装道を少し下ると、道の左手に「フォレストウォーク」という長大な樹上の高架遊歩道の入口があります。 樹冠…

〇シンガポールの沿線昆虫ガイド③ 一寸の虫にも五分の魂って言っても小さすぎるでしょ シンガポール南岸、マウントフェーバー付近の虫探しは、ドラゴン顔のチビフタオチョウ幼虫に集中しすぎたため、視界が顕微鏡モードになってしまい、イモムシ以外は異常に…

シンガポールの沿線昆虫ガイド② ドラゴンに占拠されたマウントフェーバー

〇シンガポールの沿線昆虫ガイド② ドラゴンに占拠されたマウントフェーバー 夜行便でシンガポールに到着した昆虫記者。安ホテルに荷物を預けたら、早朝からマウントフェーバーでドラゴン(チビフタオチョウ幼虫)探しです。結論から先に言うと、ドラゴンフェ…

シンガポールの沿線虫ガイド① マウントフェーバーでドラゴンクエスト

〇シンガポールの沿線虫ガイド① マウントフェーバーでドラゴンクエスト 「さあ、熱帯の超先進都市シンガポールにドラゴンを探しに行こう」などと未来形で語っていますが、実は半年も前の話です。1週間後に台湾虫旅というのに、今年3月のシンガポール虫旅を…

夏の名残、今年最後のカブトムシと涙の別れ

〇夏の名残、今年最後のカブトムシと涙の別れ ああ、今年も夏が終わってしまいました。カブトムシとも最後のお別れです。涙、涙。なんて、今頃何を寝ぼけたことを言っているのかとお思いでしょう。もはや9月下旬、季節は秋です。 今年最後のカブトムシとの…