2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
◎カラスウリ① クロウリハムシとトレンチコート 「クロウリハムシのトレンチ行動は、よく知られている」。などと語るのは実は虫好きだけだ。 どんな分野でもマニアにありがちなのが「自分たちにとって当たり前の言葉は、ほかの人たちも知っていて当然」と思い…
東京近郊の雑木林。根が四方に張り出したいい感じのエノキがあったので、根元にたまった落ち葉をひっくり返してみました。 「どうせまたゴマダラチョウばかりだろう」なんて高をくくっていたら、ボロリと転がり出てきたのは、あの鋭角な4対のトゲ。オオムラ…
◎虫食い残骸ボロボロ図鑑(誰も見たくない虫と植物の図鑑) ◇はじめに―自己満足の決意表明 植物を愛でる人々の多くは、虫食いを好まない。虫食い穴が一つもない、完璧な美しい植物を育てようとする。そのために、虫除けネットを張り、殺虫剤をまく。自然にと…
冬の人気のない笹原。北風が吹き抜けると、サラサラと葉擦れの音が。こんなものさびしい笹原で、笹の葉めくりをする中高年虫屋の姿はなお寂しいものです。 食痕をたよりに、蝶の越冬幼虫を探します。しかし広大な笹原の中には、それらしい食痕のある笹がたく…
モズの早贄は嫌いではありません。かつて夏休みの宿題に、昆虫標本を作っていたので、ブスッと突き刺された虫の姿に対しては免疫があります。 しかし、これはちょっとグロです。青空を見上げると、風にたなびくカエルの日干し。千葉県の泉自然公園では日常的…
虫探しでお世話になったこともある昆虫写真家・新開孝さんの新刊「虫のしわざ 観察ガイド」が文一総合出版から出ました。 やっぱり新開さんはすごい。虫記者も、こんな図鑑が欲しくて、欲しくて。探してもないから、「よーし、それらな自分で作るぞ!」と意…
昆虫文学少女、新井麻由子ちゃんのボルネオ・タビンの旅は続きます。 まずは定番のビワハゴロモ。この珍奇な虫が「定番」ですから、ボルネオはすごい。 トゲグモも「定番」ですね。トゲトゲのカニの甲羅のようですが、これでもクモです。 この有毒そうな毛虫…
昆虫文学少女の新井麻由子ちゃん。またまたお母さんと2人でボルネオ旅行です。今度の行き先は虫の宝庫として名高いタビン。超うらやましい限りです。 今回の目玉はカマキリ。ほとんどトンボ帰りのような短い日程ながら、カマキリの写真をどっさり撮ってきて…
冬の昆虫マンション。好みに合わせて色々な物件があります。 メタセコイアの巨木を下から見上げると、アカスジキンカメムシの幼虫の住居があちこちに。4人家族の部屋もあれば、単身者向けも。1本の木にいったい何世帯が暮らしているのでしょう。 杉の香り…