虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

JJ・ザ・ジェットプレイン、ホシホウジャク離陸です

昔、機関車トーマスの飛行機版みたいな漫画がありました。たしかJJ・ザ・ジェットプレインとかいったような。 主人公の飛行機はこんな感じです。 9月下旬の江東区木場公園。アベリアの生垣がヘクソカズラで覆いつくされていました。アベリアの花が好きで…

キマダラヒカゲ羽化

昆虫文学少女の新井麻由子ちゃん宅からいただいたキマダラヒカゲの幼虫が、無事蛹になり、先日無事羽化しました。 以前ベランダで飼っていた幼虫は、終齢で行方不明になり、どこで蛹になったか全く分からず仕舞いでした。なので、今度はプラケースの中に監禁…

フレーザーズヒルの雑多な蝶

フレーザーズヒルの昼間。早朝と夜のカブクワ探しで体力、気力を使い果たしているので、ホテル周辺のミニ散歩ぐらいしかできません。 それでも結構色々な蝶がやってきて、目を楽しませてくれます。一番のお気に入りは、小さなウラフチベニシジミ。 日本で言…

色白美人のカメムシ新種?

ミントの葉っぱの裏側で、色白美人のカメムシを見つけました。ミントの香りに包まれた高貴な新種カメムシでしょうか。 まさか、そんなことはないですね。隣には黒く汚い脱皮殻。数分したら、あの嫌われ者で土色のクサギカメムシになってしまいました。 近く…

軽井沢で虫仕事

9月に軽井沢で虫仕事しました。11月公開の映画「ぼくのおじさん」のプロモーション絡みです。松田龍平氏主演の「ぼくのおじさん」には、ほとんど虫は登場しません(ハワイでのラストシーン近くで、トンボが飛んでいたぐらい)が、原作者で、「おじさん」…

出たー!ハリガネムシ。極悪カマキリを自殺に追い込む恐怖の寄生生物

用水路の防護柵に悪人面したハラビロカマキリ。しかし、どこか様子がおかしいのです。何となく落ち着きがありません。もしかして、水路に飛び込んで自殺を図ろうとしているのでは。 「早まるんじゃないぞ」。あわてて首筋をつかんで、救出します。 膨らんだ…

白の襟飾り付きのアオクサカメムシ

ご近所の公園のカメムシ。お次は定番のアオクサカメムシです。 成虫はほぼ緑一色で、つまらないカメムシと思っていたのですが、白い襟飾りを付けたタイプがいることを初めて知りました。 一瞬新種かと思い、バシバシ写真を撮ったのですが、周囲を見回すと、…

性懲りもなく蟻擬態ホソヘリカメムシで遊ぶ

あっという間に秋ですね。秋と言えばカメムシ。成長の全ステージを一気に見られるお得な季節がやってきました。 近所の公園で、まずは蟻擬態のホソヘリカメムシを探します。草花がたくさん実を付ける秋が、子育てに最適な季節なのでしょう。実のなった草を探…

昆虫記者の原点・トリバネアゲハとの再会その3

ケーリング温泉の次に目指すはクアラ・ウー(kuala woh)温泉。いつから温泉ブログになったのかと、疑念を抱く人もいるでしょう。しかし、温泉巡りはあくまで、虫探しのため。温泉巡りの案内役はもちろん、マレーシアの国蝶アカエリトリバネアゲハ(ラジャ・…

昆虫記者の原点・トリバネアゲハとの再会その2

フレーザーズヒルのジュリアウ滝へのショートトリップでタクシー運転手を務めたのは、フレーザー在住のサミー氏。この村でタクシーを呼ぼうとすれば、ほぼ確実にサミー氏がやってきます。 フレーザー周辺の情報ならば、サミーにおまかせです。そこで、「アカ…

昆虫記者の原点・トリバネアゲハとの再会その1

マレーシア・フレーザーズヒルへと旅立つ際に、成田空港で目にしたのはあの「日本持ち込み禁止物」のコーナーで燦然と光り輝くアカエリトリバネアゲハ(ラジャ・ブルック・バードウィング)♂♀の雄姿でした。 フレーザーにもいないことはないはず(いるとの情…

路上のツマグロヒョウモン幼虫。今年も通勤途中で救出

毎年今頃の季節に、街中のアスファルトの路上で踏みつぶしそうになる派手派手しくて、トゲトゲのイモムシは、ツマグロヒョウモンの幼虫です。 小さなプランターや道端のスミレを食べ尽くして、新たな餌場を求めて、あるいは、蛹化の場所を求めて、危険な旅に…

クロコノマチョウ♂♀カップルの枯葉擬態

自宅で飼育していたクロコノマチョウが昨日全員羽化しました。土曜なのに早朝出勤で、羽化には立ち会えず。狭いプラケースの中で4匹がぎゅう詰めだったので、帰宅後に逃がしてやるまでに、羽が少し傷んでしまいました。申し訳ない。 全員ほぼ同時期に蛹化。…

クロコノマチョウ幼虫の百面相

千葉のとある湿原の葦原。見回すと、あっちにも、こっちにもクロコノマチョウの幼虫。この葦には4匹います。 その中の一匹をズームアップすると、頭部正面の模様は、火事の火の字を擬人化したような見事なデザインです。 この幼虫は少し遠方で手が届かなか…