2023-01-01から1年間の記事一覧
今冬も千葉市の公園のカクレミノの木で、越冬中のタテジマ化キリを1匹発見。「カクレミノ」の木を「隠れ蓑」にする「隠れ身の」術、敗れたり。 「勝った!」と叫びたいところですが、必死で1時間ほど探して、見つけたのはたったの1匹。「負けた」に近い勝…
11月後半の新治市民の森。虫が減って寂しい季節ですが、ミノウスバは見頃。マユミの木で何組か交尾に精を出していました。 胴体を覆う黄色い毛(蓑=ミノ)と半透明の翅(ウスバ)を持った、ちょっとおしゃれで可愛い蛾ですね。 交尾中のミノウスバ。体の…
カブトムシの幼虫探しの季節がやってきました。田園地帯にお住まいの方なら、近所の農家で堆肥を使っている所に頼むと、堆肥の中に潜っている巨大な幼虫をたくさんゲットできます。近くにクヌギ、コナラなど樹液の出る木の多い森があれば、堆肥の中には、ほ…
今年はカレハガとその黄色版のようなホシカレハを羽化させるという偉業?を成し遂げていたのにブログへのアップを忘れていたようです。 今更ながらですが、まずはカレハガをご紹介。何と言ってもカレハガの見どころは卵ですね。白地に緑色の渦巻き模様の卵は…
昨日の多摩丘陵。コミスジの幼虫がクズの葉先で作った揺りかごの中に隠れていました。 遠目には、クズの葉の先の方が枯れて、千切れかけているようにしか見えませんね。しかし、この状態は、コミスジの幼虫が関係している気配濃厚で、非常に怪しい。 近づい…
アシベニカギバとクロスジカギバは、もしかしたら同じ種なんじゃないかと思うくらい紛らわしいのがいます。 成虫はまだ、何とか見分けがつきそうです。絶対にアシベニカギバだと言い切れるのは、黄色い紋が前翅、後翅の半分くらいに広がっているやつですね。…
「日本百名虫」を献本していただきました。写真の見応えがあって、読み応えもある虫の本は数少ないですが、「日本百名虫」(坂爪慎吾氏著、文春文庫)はそんな数少ない虫の本の一つだと思います。 写真の美しさは特筆もの。なにせ有名な昆虫写真家による虫写…
ジョディー・フォスター主演のサイコ・ホラー映画「羊たちの沈黙」と言えば、虫好きにとってはドクロ蛾ことメンガタスズメですね。映画のポスターでも、ジョディ―・フォスターと一緒に主役を務めていました。 成虫の背中のドクロ模様のせいで、不幸や死の象…
今回は食べて美味しく、香ばしいイモムシの話。美人女優の井上咲楽(いのうえさくら)さんも、桜の香りがして「美味しい」と太鼓判を押すサクラケムシ(モンクロシャチホコの幼虫)です。 とは言え、やはり最初から毛虫の画像では、嫌悪感を抱く人も多いので…
昨日は横浜市の公園で、久々に初恋の人と再会したような気分になりました。なーんて言っても、全然ロマンチックな話ではありません。 何年ぶりかで、オオキンカメムシとトゲナナフシに出会えたというだけです。虫好きでないと、この胸のときめきは分からない…
8月の猛暑真っ盛りの中、川崎市の生田緑地に繰り出しました。「死んでも知らんぞー」というぐらいの、とんでもない暑さですが、この時期は、伐採木に産卵にやってくるタマムシ(ヤマトタマムシ)を撮影するのに絶好の季節です。 週末の虫探しで、たいてい1…
田園都市線青葉台駅周辺の虫めぐり、寺家ふるさと村の続きです。今回はイモムシ、毛虫編にしました。 イモムシ、毛虫は、名前の分からないのが多くて困りますね。とりあえず、名前の分かるものだけにしました。 まずはトビモンオオエダシャク。中齢の幼虫を…
今回は、昆虫写真家の森上信夫さんから紹介してもらった寺家ふるさと村です。青葉台駅から鴨志田団地行きのバスで10分ほど。終点の鴨志田団地からすぐのところにあります。 今回紹介するのは4月末の事前調査の時の虫たちです。ここは虫の種類が豊富なので…
前回に森上信夫さんの新著を紹介したついでと言っては何ですが、森上さんと4月下旬のご一緒した金沢自然公園での虫撮りの報告です。それにしても4月末からの積み残しって、怠慢すぎですね。 金沢自然公園は結構起伏があるので、足腰に自身のない昆虫記者の…
家庭の事情で忙しくて更新さぼってました。すいません。 虫撮り仲間で昆虫写真家の森上信夫さんの新著も、少し前に献本が届いていたのですが、紹介が遅れました。何と今回のお題は「ようこそ、虫のぬけがら博覧会」。 猛暑でカラカラになって、人間の抜け殻…
24本の羽根を持つ蛾、ニジュウシトリバの仲間、マダラニジュウシトリバの羽化に今年も成功しました。 去年食痕の多いスイカズラの蕾を見つけた時は、まさか本当にニジュウシトリバが出てくるとは思わなかったので、食痕の撮影は忘れ、中にいた幼虫の写真も…
6月に入ると国蝶オオムラサキが続々と羽化してきます。わが家でも3日から続々と(と言っても3匹だけですが)羽化しました。ここ何年かは、幼虫飼育に失敗してばかりだったので、久々の雄姿に感動しきりでした。 自宅で羽化したオオムラサキ。迫力ある姿は…
青葉台駅からバスで三保市民の森を訪れたのは4月半ばのことでした。更新をさぼっていたので、今頃になっての紹介です。 なので、紹介する虫たちは、季節的にもう姿を消しているものばかりかも。すいません。明日は青葉台駅から「寺家ふるさと村」に行く予定…
田園都市線「青葉台駅」周辺虫めぐりの第2弾は、四季の森公園・里山ガーデンのコースです。ここは家族連れが非常に多く、極めて和やかな雰囲気。特に里山ガーデンは、鯉のぼりの乱舞や、花壇が見事で、自然派カップルのデートコースにも良さそう(素敵な喫…
最近よく通っているのは、田園都市線の青葉台周辺。新治市民の森、三保市民の森、四季の森公園、寺家ふるさと村など、都市近郊とは思えない自然豊かな公園が多いですね。その上、わがやから青葉台駅までは乗り換えなしで行けるので楽ちん。年を取ると、この…
真冬に桑の枝に擬態していたクワエダシャクの幼虫は、3月末には大きな終齢幼虫になりました。トビモンオオエダシャクと同様に「土瓶割り」級の大きなシャクトリ虫ですね。 枝と間違えて、土瓶をかけた人が本当にいたのかどうかは不明ですが、受け狙いで、わ…
横浜市の公園でホシアシブトハバチの産卵現場に遭遇しました。ハバチの仲間は地味で小さいのが多いですが、このホシアシブトハバチは、ふっくらして結構ボリュームがある上に、黄色地に水玉の図柄もなかなか可愛くて、ちょっとお菓子系。 エノキに産卵に来て…
カクレミノの木を隠れ蓑にして越冬中のタテジマカミキリを、3月初めにようやく見つけることができました。 カクレミノの木を隠れ蓑にして成虫越冬するタテジマカミキリ。 千葉市の公園のこのカクレミノの木にタテジマカミキリがいることは、すでに突き止め…
千葉市の公園の近くにあるケヤキの大木には、ヤドリギがたくさん付いいて、ポンポンを振り回すチアリーダーのように見えます。 チアのポンポンのようなヤドリギをたくさん身にまとったケヤキの大木 そしてそのポンポンの魅力に引き寄せられるかのように、毎…
中国あたりから入ってきた外来種、ムネアカハラビロカマキリと、在来種のハラビロカマキリは、ちょっと見では違いがよく分かりません。 虫好きと研究者以外の人々にとっては、どうでもいいことかもしれませんが、先日東京・町田市でムネアカハラビロカマキリ…
さて、この恐竜のような牙の持ち主はだれでしょう。 去年飼育に失敗したオニヤンマのヤゴの遺骨の一部です。すごい牙ですね。 答えはオニヤンマのヤゴ。 冬の水中の虫探しで、結構よく見つかるのがオニヤンマ(たぶん)のヤゴ。オニヤンマは、成虫になるまで…
都内の小川で岸近くの石をひっくり返したら、ヒラタドロムシの幼虫がたくさん張り付いていました。ほかの石をひっくり返してみると、ほぼどの石にこいつが付いている。結構たくさんいる虫なんですね。 小川の小石の裏にたくさんいるヒラタドロムシ幼虫。 成…