虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

イタヤカエデの樹液レストラン

この木何の木、気になる木。虫がみんな集まる木ですから、おいしい樹液が出る木なのでしょう。 東高尾山稜で、樹液レストランを開店している新たな御神木を発見しまいた。クヌギでも、コナラでも、シラカシでもありません。何とその木は「イタヤカエデ」。 …

いくぜボルネオ虫紀行㉕=究極の擬態「鳥の糞に集まる蠅」

insects of kinabalu park ⑯ いくぜボルネオ虫紀行、キナバル公園編の最後を飾るのは擬態蛾。 擬態昆虫数々あれど、「鳥の糞に集まる蠅」という、絶対触りたくない汚らしいシーンに擬態するというのは、究極の技と言えますね。この蛾はモンウスギヌカギバと…

竹林はカブトムシ天国、あるいは地獄

東高尾山稜の御神木には、もちろんカブトムシも来ます。でも、この日は♀だけでした。♂はどこにいるのでしょう。 周辺を探し回ると、♂カブトはとんでもないところにいました。何と、竹やぶです。この竹やぶは、なぜかお酒の香りがします。 タケノコ狩りや竹や…

シンジュサン羽化。ピンクパールの輝き

「昆虫文学少女」新井麻由子ちゃんのお宅から、蛾の繭をいただきました。ちょっと見は、メレンゲのようです。どんなおいしそうな蛾が出てくるのか。わくわく、ドキドキするプレゼントですね。 そして先日羽化。あな嬉し、シンジュサンじゃないですか。ピンク…

タマムシもやってくる御神木

東高尾山稜の御神木には、ヤマトタマムシも2匹飛んできました。全く、何でもやってくる木です。足腰の弱い虫記者にはもってこい。移動しないで、ずっと待っていればいいんですから。 最近都心ではなぜか見られなくなったアオカナブンも、ここにはいます。こ…

いくぜボルネオ虫紀行㉔=ハタザオツノゼミ、あえなく絶命

insects of kinabalu park ⑮ 3月27日はキナバル公園最終日。帰りのタクシーに乗る寸前、ずっと探し続けていたハタザオツノゼミを執念で見っけー。シロオビハタザオツノゼミのようです。 たった一匹なので、逃げられたら大変。まずは気づかれないように遠…

御神木のルリボシカミキリ。樹液レストランに参戦

東高尾山稜の御神木には、ルリボシカミキリまでやってきます。樹液で見たのはこれが初めて。オオムラサキ、クワガタ、カナブンなどと大混戦の樹液レストランに参戦です。 10メートルも離れたところから撮っているので、例によってボケボケ。これでは全然満…

御神木のミヤマクワガタ、飛び道具に注意

東高尾山稜の御神木シリーズ。東京でミヤマクワガタ♂の雄姿を見るのは久しぶりです。恐らく夕方目を覚まして、御神木を登り始めたところでしょう。 せっかく虫記者が写真を撮ってあげようというのに、無視してずんずん登っていきます。 そういう無礼なやつは…

いくぜボルネオ虫紀行㉓=ついに新種発見か?オシャレな柄の大型ナナフシ

insects of kinabalu park ⑭ 3月26日は、リワグスイートのレストランでサンドイッチ弁当を作ってもらい、リワグ川の河原でのんびりピクニック。あらかた虫探しの目標をクリアしたので、余裕ですね。サワガニなど探して遊びます。 しかし、そんな余裕が大…

オオムラサキが来る東京の御神木

東高尾山稜の某所にある御神木。昆虫愛好家が御神木と言う時は、神社の大木ではありません。たいていは、樹液がジュクジュクわき出ていて虫がわんさと集まる木のことです。 そんな御神木で、絵になるのはオオムラサキ。田舎にいくと当たり前のようにいる蝶で…

可愛い肉食系、ゴイシシジミ

笹藪があると、つい探してしまう碁石模様。でも探すといなくて、いつも出会いは偶然。 ゴイシシジミは、こんなに可愛いのに.、日本で唯一、幼虫が完全肉食の蝶。そのギャップがまた、魅力です。 卵を笹薮のアブラムシの集団の中に生みつけるのを見たことがあ…

黄金の蛹が地味なコミスジに

自販機でジュースを買おうとしたら、道路脇の雑草の中に宝石のような煌き。タテハ系の蛹には、こういうのが多いですよね。 どんな美しい蝶になるのだろうと、ワクワクしますが、ところがどっこい、たいていは普通の地味な蝶になります。 数日して、黄金の蛹…

蜘蛛界の怪獣ガメラ、ゲホウグモ

千葉の市川市。公園の柵の上で、怪獣ガメラのモデルになったと言われるワニガメのような甲羅を持つ生物を発見しました。そもそも、これが生物なのかどうかも判然としません。 横から覗いてみると、甲羅の下に、折り畳まれた長い足が隠されているのが分かりま…

いくぜボルネオ虫紀行㉒=高級レストランが好みの巨大蛾アトラスモス

insects of kinabalu park ⑬ キナバル公園内のホテルに宿泊すると、バルサムカフェでのブッフェの朝食が付いています。このレストランは値段が高いので、無料の朝食以外は遠慮していたのですが、夜ここで食事をすると、思いがけないプレゼントが手に入ること…

オオトリノフンダマシの心地よい不気味さ

東京近郊の里山。カラムシの葉裏に、チューインガムの噛みカスのようなものがペッタリ。普通の人なら無視するでしょうが、虫記者は見逃しません。オオトリノフンダマシです。 この名前を付けた人、抜群のセンスですね。確かに大きな鳥の糞に見えます。しかし…

アケビコノハと四国銘菓一六タルトの関係

今年も一匹だけ育てていたアケビコノハが無事羽化。部屋の片隅で突然、ガサガサと音がしたので、見に行ってみると、アケビコノハが蛹室から出てきたところでした。 ケースの端にアケビの葉を集めて作った蛹室です。 プラケースにつかまって羽を伸ばしていく…

いくぜボルネオ虫紀行㉑=ロマンチックなナイトウォーク

insects of kinabalu park ⑫ 3月25日の夜のキナバル公園。昼間ガイド役をしてくれた研究施設スタッフから、「30分ほどナイトウォークをしないか」とのお誘い。これは断れない。と言うか願ったりかなったりです。 夜のジャングルはやっぱり少し恐い。ガ…

時事ドットコム更新、続々ボルネオ紀行のテーマは擬態です

「昆虫記者のなるほど探訪」更新しました。今回の「続々ボルネオ虫紀行=怪しき異形の生物たち」のテーマは擬態。常連のナナフシ、コノハムシのほかに、「ヌメヌメした鳥の糞に集まる蠅」というとんでもない擬態を身に着けたあの有名な蛾「モンウスギヌカギ…

ヤマトタマムシとの逢瀬

日本昆虫界の至宝ヤマトタマムシは、カンカン照りの日が好き。かなり日差しがあった先週の日曜、東京近郊の里山の土場に座って、お弁当を食べていると、待ち焦がれていた恋人がジャストタイミングでやってきました。ヤマトタマムシです。 ヤマトタマムシは、…

ヤッホー!ヤホシゴミムシだ

ゴミムシと呼ぶにはあまりにエレガントなゴミムシを高尾で見つけました。ヤホシゴミムシです。「ヤッホー」と歓喜の声を上げてしまいそうですね。調べてみると、やっぱりアトキリゴミムシの仲間です。アトキリにはきれいなのが多いですよね。ゴミを取り去っ…