虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

春は紅色

町田の里山の春は紅色でした。 小さなオオイヌノフグリに小さな口を突っ込むベニシジミ。心安らぐ春の風景ですね。 竹やぶのそばには、ベニカミキリ。 よく似たアカハネムシ。 恐らく越冬明けと思われるアカシマサシガメの姿もあちこちに。 草むらの中に赤い…

背中にびっしり子供たち=コモリグモ

町田の里山では、卵のうをお尻に付けたクモが数えきれないほどたくさん、田んぼの周囲を忙し気に走り回っていました。コモリグモの仲間でしょうか。 その中で一匹、背中に何やら背負っているのがいました。よーく見ると、子グモのようです。 背負った子供の…

常人には見破れないオオアヤシャク幼虫の擬態

昆虫写真家森上信夫さんの案内で、町田の里山へ。 青葉、若葉の日の光。コブシの若葉の間から、小さな芽が元気良く日差しに向かってピンと背伸び。 一枚目は見慣れた普通の芽ですが、2枚目はちょっと怪しい。良く見ると、不思議な模様があります。 森上氏は…

いくぜボルネオ虫紀行⑦=もちろんオオカブトも来ます

insects of kipandi ④ 満月が輝く美しい月夜に、灯火の下でカブクワを探すのは、よほどの素人です。かつてマレー半島のキャメロンハイランドでそんな大失態を犯した人がいます。何を隠そう、それは虫記者です。満月はライトトラップにとっては最悪。虫撮り人…

いくぜボルネオ虫紀行⑥=蛾の夜は続く

insects of kipandi ③ 蛾の愛好家によれば、蛾には「小さいほどきれい」の法則があるそうです。確かに、コケガとか、リンガとか、小さいのは美しいですね。ヤママユとか、スズメガとか大物には、きらびやかな装いのものは少ないようです。でも、大物の蛾には…

いくぜボルネオ虫紀行⑤=夕食後は待ちに待ったライトトラップ

insects of kipandi ② いよいよ、昼間よりさらにおいしい夜のライトトラップです。涼しくて気持ちいいです。 ボルネオオオカブト、クワガタもきますが、カブクワはお子様たちが喜ぶ虫ですね。大人の狙いは、やはり渋い蛾です。 ボルネオのジャングルでのライ…

ご近所のギフチョウ、今年のラストチャンス

12日は久々に例の神奈川県のギフチョウの聖地へ。私のご近所でギフが確実に見られるのは、ここだけ。毎年恒例の巡礼ですが、今年の春は天気に恵まれず、この日がほとんど唯一のギフチョウ日和の週末となりました。 大混雑を覚悟して、虫仲間とお出かけです…

いくぜボルネオ虫紀行④=2度おいしいキパンディ

insects of kipandi ① クロッカー山脈国立公園の一角にあるキバンディ・バタフライパーク。コタキナバルから日帰りツアーがあります。蝶園を見るだけだとちょっと物足りないです。 で、お勧めは、午後2時ごろ出発の蝶園、夕食、夜のライトトラップ込みのツ…

時事ドットコムの昆虫記者更新・今回はボルネオ編

時事ドットコムの「昆虫記者のなるほど探訪」更新されました。最新作はもちろんボルネオ編。狙いは3大ならぬ、3小ターゲットの珍虫。三葉虫そっくりの究極のキモカワ虫「サンヨウベニボタル」、両目が異常に飛び出たシュモクバエ、強烈リーゼントヘアのツノ…

いくぜボルネオ虫紀行③=コタキナでの虫探しは続く

insects of kotakinabalu ② 何と、まだコタキナバルのホテルでの虫探しが続きます。かつてないことでしょう。ネットで探してみても、ほとんどコタキナの虫は紹介されていません。開拓者、先駆者の気分です。 ツノゼミがいました。 ハナノミもいました。 カメ…

いくぜボルネオ虫紀行②=都会のコタキナバルでも虫探し

insects of kotakinabalu ① ボルネオの玄関口は、成田から直行便もあるコタキナバル。KKと表示されることも多いようです。北緯5度58分。ほぼ赤道直下なので、春分、秋分の頃、正午には太陽が頭の真上を通り抜けます。 直行便だと、成田からわずか6時間…

昆虫文学少女から豪州のナナフシ便り

オーストラリアのケアンズから、ナナフシの便りが届きました。ナナフシと言えば、昆虫文学少女の新井麻由子ちゃんですね。 お母さんと一緒に、またもナナフシ探しの旅に出かけたようです。麻由子ママの許可を得て、写真先行公開です。 ペパーミントナナフシ…