虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

冬の蛾、年内滑り込みセーフ

冬に羽化する蛾、フユシャク、八王子でやっと一匹見つけました。一番普通主のクロスジフユエダシャクではないかと思います。しかも、オスだけです。羽の退化したメスの発見は残念ながら来年に持ち越されました。今年はフユシャクとは縁が薄かったようです。…

鳥の巣ならぬ猫の巣

突然ですが、葛西臨海公園で変なものを見たのでご報告します。どう見ても鳥の巣なのですが、中にいるやつが、どうも鳥ではないような。 中にいたのは猫でした。気持ちよさそうに眠っています。猫のことは全く知りませんが、いままで猫がこんな巣に住んでいる…

変顔幼虫の王者アサギマダラ

この変な顔は誰。 正解はアサギマダラの幼虫です。この変顔に出会いたくて、今年もまた、真冬の八王子に出かけました。 八王子周辺の低山はどこでも、アサギマダラの食草であるキジョランが生えていて、丸い食痕があれば、その葉の裏にたいてい小さな幼虫が…

プラタナスめくりの誘惑

冬になると気になるのが街路樹のプラタナス。剥がれ落ちそうな大きな木の皮が目の前にあると、無性にめくってみたくなります。27日の夕方。場所は東京新宿区。西日を浴びて白く輝くプラタナスが目に入りました。 ペリッ!。すると、やっぱりいました。プラ…

ミッキーマウスの紋章を持つ蛾

12月26日の浜離宮。落ち葉の中で、キラキラと輝くミッキーを見つけました。何だか分かりますか。私も最初は正体が分からず、お菓子の包み紙のような人工的な模様だと思いました。 しかし、よーく見ると生物です。エノキの落ち葉と一体化していますが、こ…

白髪頭の鵜と寝ぼけ眼のゴイサギ

自宅から歩いて行ける範囲で、バードウォッチングの好適地を見つけました。灯台下暗しです。江東区の仙台堀川と横十間川が交差する付近。都会の真ん中の小さな運河なので自然の景観とは程遠いのですが、餌をやる人がいるので、水鳥がわんさといます。 カモ…

メリークリスマス!スカイツリーとイモムシツリー

皆様、少し早めですが、メリー・クリスマス。自宅マンションから外を見たら、スカイツリーがライトアップされて、クリスマスツリーになっていました。関東一円から見えるであろう巨大ツリーですね。皆様のところからも見えるかもしれません。 きっと東京中で…

ムラツ軍団、都内の潜伏場所ついに暴かれる

最近鳥に浸食されていますが、いちおう虫関係のブログなので、最新虫情報も発信します。 ついに、東京23区内で、ムラサキツバメの集団越冬を発見しました。秘密にしておきたかったのですが、生来口が軽く、秘密を守れないタイプなので、拷問だろうが、賄賂…

浜離宮でバードウォッチ入門

バードウォッチングの初心者入門は水鳥と教えられたので、21日は浜離宮に遠征(実は職場から目と鼻の先)です。もう夕方で、手がかじかむほどの寒さ。そんな時、憎たらしいほど、あったかそうなアオサギを見つけました。毛皮のコートのような羽です。 も…

最後の御長寿さんとキティー顔の幼虫

カマキリ密度の高かった葛西臨海公園でも荒川河川敷でも、もうカマキリの姿はありません。そこで20日は、最後の頼みの綱である港区の公園に行きました。おお、まだ生きていたか。懐かしい戦友に出会ったような気分です。ハラビロ君はまだ、元気でした。そ…

衝撃。墨田区の森が消滅

墨田区の荒川河川敷にあった森が、消えていました。衝撃です。今年夏には沢山の虫や鳥がいた豊かな森があったのです。なのに18日に行ってみると、木はすべて切り倒され、残骸だけになっていました。恐らく何十年もかかって出来上がった自然の雑木林が、あ…

ボロは着てても心は錦

金沢自然公園の虫編は、冬のわびしさがテーマです。 まるでシータテハの秋型のようなギザギザの羽ですが、これでもモンキチョウです。まだまだ元気に、花から花へと飛んでいましたが、恐らく今年はこれが見納めではないかと思います。キチョウと違って、モン…

渡世人カワセミと半人前のコサギ

単なる虫ウォッチャーではなく、芸域をバードウォッチャーにまで広げたいので、金沢自然公園続編は鳥です。小さな池のほとりで、カワセミを発見。早く魚取りの必殺技を見せてくれ。すると。 右を向いても 左を見ても、馬鹿と阿呆のカメラマンばかり。どこに…

なまいきな上にせこいリス

虫の記事ばかりだと、人間の幅が狭いと思われてしまうので、たまには動物シリーズもやります。12月17日、横浜市の金沢自然公園。大きなナンキンハゼの木にタイワンリスが2匹。上を下への大騒ぎで、白い実を食べまくっていました。 おっと危ない。そんな…

カマキリ御長寿、記録更新

12月15日、渋谷区でハラビロカマキリの御長寿さんを発見しました。かなり傷んでいて、ほとんど瀕死と言ってもいい状態でしたが、どっこい生きていました。 「わしゃあ、もう駄目じゃ。年越しの夢は若い衆に任せたぞ」 さあ、挑戦する若い衆は現れるので…

トイレ脇の不審者H氏

ブログの先達「I」氏に教えていただいた千葉幕張方面の公園にて、12月11日、ムラツ、ムラシ軍団の歓迎を受けました。まず、公園に入ってすぐのサザンカの茂みに舞い降りてきたムラサキシジミ。紫の部分が広いのでオスでしょうか。新参者の私に、挨拶代…

カマキリ御長寿ギネス化計画

突然ですが、単なる思いつきで、カマキリの長寿記録のギネス化計画を開始します。今年は暖冬なので、日本各地で年を越すなど、長寿ギネス記録の更新が期待されます。ばかばかしいので、コンテスト参加者は恐らく私一人になると思いますが、お暇な方は各自の…

ムラサキ蝶大フィーバーの予感

ようやく虫記者にも、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ大フィーバーの季節が訪れそうです。リンク先の皆様に遅れること数カ月、様様な方々からの御指導を受け、ムラシ、ムラツ軍団と友好関係を結ぶことができました。これで、虫エネルギー不足の冬を何とか乗…

オオキンカメムシ、涙と感動の最終回

ついに発見。あれがオオキンカメムシでなくて何であろう。オレンジ色の背中には、幼児のいたずら書きのような模様。縁取りと腹部の紫の輝き。ためつ、すがめつ、前から、横から、バシバシと写真を撮ります。後ろでは息子が、早くして、次は僕の番と待ち切れ…

オオキンカメムシの影

館山野鳥の森は小春日和。ファミリーハイキングコースを宮ノ谷方面に進むと、小高い丘にマテバシイの群落を発見しました。陽だまりになった草原にはウラナミシジミやアカタテハの姿。これは期待度大です。 日向ぼっこを邪魔され不機嫌なウラナミシジミ しか…

果たしてオオキンカメムシは現れるか

12月10日、今日は久々の遠出。オオキンカメムシの撮影という大それた野望を抱いて千葉の館山野鳥の森まで足を伸ばします。オオキンカメムシは、オレンジとムラサキが入り混じった南国情緒あふれる大型の美しい虫。千葉の山々で育った彼らは、冬が近づく…

春を待つ眠れる森のアオバセセリ

雨模様の寒い日が続いているので、虫記者も巣ごもりです。そんな時に隙間風が吹く心を慰めてくれるのは、100円ショップの虫籠の中の眠れる森の美女たちです。ということで、今日は我が家で春を待つ蝶の蛹、幼虫を御紹介します。 まずはアオバセセリ。蛹…

ムラツくん殺害の容疑者ハラビロカマキリ

東京渋谷の代々木公園でムラツくん(ムラサキツバメ)を探します。夏場にはあんなにたくさんいたのに、一体どこへ消えたのか。海辺の暖かい街へ引っ越したのか。「ここにいなけりゃ、どこにいる」と言うぐらい、越冬に絶好のアオキの茂み。プラタナスの枯葉…

冬に現れる妙なバッタ。これからが見ごろのツチイナゴ。

年末年始に枯れ草ばかりの草原で、トノサマバッタらしき生物を目撃したことはありませんか。なんで真冬にトノサマバッタが。「よくぞ、この寒さに耐えて生きながらえた」とギネス級の生命力に感動したことはありませんか。私もこれまで、だまされてきました…

大笑い、苦笑い、薄笑い。森に笑顔が大集合

明るい笑顔はいつも素敵です。例えそれが悪臭で嫌われれるカメムシでも。 アカスジキンカメムシの幼虫は、背中の模様が大口を開けて笑う顔に見えます。この模様には、個体差があり、薄笑い、苦笑いに見えるものもいます。 冬が近づくと、ミズキやコブシの葉…

リモコンボタンの付いたハムシ

12月4日、三浦半島の観音崎公園で、四つボタンのリモコンのような虫を発見。 正体はイチモンジハムシです。最近探し始めていた虫なのですが、食樹とされるイヌビワでは全く見つからず、冬になってやっと、越冬準備に向かうらしき個体を見つけました。 こ…

御挨拶

生き物関係、特に虫関係の情報を渇望。 2016年から8月11日が祝日「山の日」に。山の日制定の法律成立を記念して、「高尾山の虫見シュランガイド」の書庫を独立させました。

角乗りの練習に余念が無いカルガモ

東京江東区の木場公園。木場の木材業者の伝統芸能と言えば、角乗りです。しかし、真冬の角乗り池には、カモ以外だれもいません。 しかし、池の中を覗くと「おっ」。誰かが角乗りの練習中。 カルガモとオナガガモの集団でした。 中でも特に、腕前がよさそうな…

キイロテントウに手ごわいライバル出現

キイロテントウの幼虫がいた桑の葉に、もう一種小さな天道虫がいました。 外国からのお客さんクモガタテントウです。北米原産で30年ほど前に初めて日本でも見つかったそうです。東京・中央区の公園では、桑、フヨウの葉裏など、キイロテントウがたくさんい…

師走に羽化した生物兵器キイロテントウ

ちょっと焼きすぎたトウモロコシのような。真冬も元気なキイロテントウの幼虫です。 キイロテントウはウドンコ病菌を食べてくれる園芸家の味方。なので、自宅のベランダにも導入しようと、東京中央区の公園から数匹持ち帰りました。しばらくすると、トウモロ…