虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

北鎌倉のお気に入り昆虫散策コース

今回は、北鎌倉で最近お気に入りの鎌倉中央公園へ向かう散策ルートの御紹介です。もちろん、虫探し、虫撮りのためのルートですから、大人気のルートというわけにはいきません。むしろ、一般観光客的に言うと、あまり人気(にんき)も人気(ひとけ)もないル…

ゾウの糞に集う虫たち=時事ドットコム更新しました

時事ドットコムのタイ・カオヤイの旅シリーズ第1弾「ゾウの糞に集う虫たち」をアップしました。ゾウに踏みつぶされる恐怖と闘いながらの糞虫探し。なんとかオウサマナンバンダイコクコガネ、テイオウダイコクコガネにも出会え、ゾウの追撃を逃れることもで…

幻想的なルリモンアゲハ=タイ・カオヤイの旅

タイ・カオヤイ国立公園の黒っぽいアゲハ編です。一番のお気に入りは、黒っぽいのに、その名はルリモン。そう、ルリモンアゲハです。あの青い紋をチラリチラリと見せながら、森の中を飛んでいく様子は、アンリ・ルソーが描く異様に静かなジャングルを思い起…

キシタアゲハ捕獲。えっ、ワシントン条約違反じゃないの?

タイ・カオヤイ国立公園では、キシタアゲハもよく見かけます。トリバネアゲハの仲間の大きな蝶です。もちろんワシントン条約で保護されているので、標本でも国外持ち出しはできないようです。たとえ公園の外であっても、虫とり網を振り回して捕まえるなんて…

ビロードの輝きと毒入りの蝶=タイ・カオヤイの旅

タイ・カオヤイ国立公園は、ビロードタテハの宝庫です。特に、カオヤイ最大の滝、ヘオナロック滝の展望台へと下る心臓破りの階段にはたくさんいて、ハーハー、ゼーゼー言っている虫記者のような中高年観光客をあざ笑うように、左右の手すりの間を軽やかに移…

スソビキアゲハの得意技は、おしっこ飛ばし=タイ・カオヤイの旅

タイ・カオヤイ国立公園の蝶の中で、一番見過ごしがちなのはスソビキアゲハでしょう。アゲハの仲間では世界最小。なのに、体長比での尾(尾状突起)の長さはすさまじく、まさにドラゴン級。なので英語では、ドラゴン・テールと呼ばれているようです。 しかし…

森上信夫さんの「身近な昆虫さんぽ手帖」

森上さんの新刊、ポケット版「身近な昆虫さんぽ手帖」が発売されました。いつもながら、素晴らしい出来栄えの写真が満載です。こういのがプロなんですね。生きた虫を、真っ白な背景で撮影するのって、実は大変なんです。森上さんの撮影現場にお邪魔したこと…

マダラチョウの冷却効果=タイ・カオヤイの旅

雨期のタイ・カオヤイはやっぱり暑い。でも東京に戻ってきたら、もっと暑かった。猛暑の東京にいるくらいなら、虫を求めて東南アジアの熱帯に行った方が過ごしやすいです。 熱帯の蝶の中で、涼し気な蝶と言ったら、やっぱりマダラチョウの仲間でしょう。まだ…

空飛ぶパンジー、タテハモドキ=タイ・カオヤイの旅

タイ・カオヤイの旅。今回はタテハモドキの仲間です。なんでモドキなんだと反発されそうです。人間なのに、人間モドキなんて呼ばれたら、嫌なのと同じです。マグマ大使を知らない世代に、人間モドキなんて言っても、きっと「何じゃそりゃ」って感じですね。 …

タイマイ蝶の宴会会場・タイ・カオヤイの旅1

早めの夏休みの行く先はタイのカオヤイです。雨期なので、糞虫とか洞窟探検とか、「雨でも大丈夫」プランを練りに練って出かけたのですが、何と昼間はすべて晴れ時々曇りという、絶好のお出かけコンディション。おかげ様で、毎日猛暑の中を休みなしに虫撮り…