虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

厳しい冬を乗り切り、最晩年に鮮やかな青い姿に変身するホソミオツネントンボ。人間の女性なら、美魔女のような存在ですね。

成虫越冬した虫はたいてい、子孫を残したら春から初夏にかけて、色落ちしてボロボロになって、死を迎えます。悲しいですが、それも自然の掟ですね。ところが、成虫越冬した後に、美しいカラフルな姿に変わる掟破りの虫がいます。ホソミオツネントンボです。…

イチモンジチョウの越冬幼虫を見つけるのは至難の業?

もう初夏だと言うのに、今頃イチモンジチョウの越冬幼虫の話です。単に怠けてアップし忘れていたのです。そしてあまりにも地味で目立たない越冬姿なので、時機を逸するとアップする気力が失せてしまったのでした。でも先日、昆虫写真家の森上信夫さんとご一…

貞操帯とシースルー。成人向けの話ではありません。ウスバシロチョウの話です。

スプリングエフェメラルのウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)の季節は、そろそろ終わりですね。先週の高尾のウスバシロチョウはもう、ボロボロのばかりでしたが、若いころより、熟年になって魅力が増すこともあります。ウスバシロチョウの場合は、もともと鱗…

アサギマダラ幼虫、東京の野外で越冬できることを確認。さすが研究者。

毎年のように1、2匹、アサギマダラを自宅で羽化させてきましたが、これまでは冬に見つけた幼虫を室内で飼育するという過保護な扱いでした。幼虫が凍え死にしないようにという親心からなのですが、そうすると逆に、蝶が生きていくには寒すぎる2月末とか3…

どくろ顔のろくろ首と吸血卵

うわー、出たー。そろそろ夏らしくなってきたので、怪談です。今頃の野山では、髑髏(どくろ)顔のろくろ首が、あちこちから首を出していて、簡単に怪談気分が味わえますね。ご存知、ヒロバトガリエダシャクの幼虫です。 どくろ顔のろくろ首のようなヒロバト…

ツマキアオジョウカイモドキ、名前が長い虫はたいてい小さい

この季節、あちこちで見かけるけど、小さくてチョコマカと動き回って、よく飛ぶので、撮りにくいツマキアオジョウカイモドキの飛び立つ瞬間が撮れたので、アップします。場所は葛飾区の水元公園ですが、結構どこにでもいます。 鞘翅の先の黄色い紋がアクセン…

神田川でスッポンポン?

神田川の下流なんてどぶ川かと思っていたら、文京区の江戸川橋あたりは緑に囲まれて、結構清流っぽい雰囲気を醸し出していました。なので、スッポンポンで泳いでいる人も…なんてわけないですね。 今回の主役はスッポンなのでした。巨大スッポンを1匹のみな…

ビロードツリアブの産卵。ヒメハナバチの巣穴を爆撃。

アブを好きな人はあまりいませんね。ハチに似ていて怖そうだし、口で刺すやつもいるし。幼虫は蛆虫体形で肉食のが多いし、嫌われ者の要素が満載です。そんな中で、比較的かわいいのが、春にだけ姿を見せる、ビロードツリアブ。ホバリングする姿は、宙に浮く…