寒い日が続くと、地下に潜りたくなりますね。日本橋の地下には化石の森が広がっています。太古の海底に迷い込んだような錯覚を覚えますね。
銀座線の三越前駅から、三越百貨店の地下入り口にかけての地下通路にあるたくさんの大理石の柱には、数えきれないほどたくさんの化石が入っています。
一見ロケットみたいな格好いい化石は、ベレムナイトです。
中生代白亜紀末に絶滅した生物で、形はコウイカに似ていたそうです。体の先端の尖ったところに、やじりのような殻を持っていて、その部分が化石になって残っています。イカの骨(カトルボーン)みたいなものです。
大理石の断面が見えるところでは、ベレムナイトの立体像が分かります。
一番多いのは、やっぱりこれ。アンモナイトです。ハンディーサイズのが多いですね。
三越百貨店の中央階段の大理石には、巨大なアンモナイトがあります。
手すり部分にも、小さなアンモナイトがたくさん。
迷彩模様のように見えるのも。
これは、たぶん厚歯二枚貝の蓋の部分の化石ではないかと思います。中生代特有の二枚貝で、カキのように、片方の貝殻は岩に固着していて移動できない貝だったようです。サンゴのように、たくさん集まって、礁(リーフ)を形成していたとか。
銀座駅の構内にも、正体不明の化石がたくさんあります。
厳寒で外に出たくない日には、都心の地下の化石の森にお越し下さい。