虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

冬の暇つぶしに、今日もまたクワエダシャクの越冬幼虫探し。4連やⅩポーズ?も。

 昆虫趣味の冬は暇ですね。なので、暇つぶしについ、今日もまたクワエダシャクを探しに。

 おっ、1匹いました。でもよく見ると、枝擬態のクワエダシャク幼虫のすぐ下に、枝と並行に張り付いたのがもう1匹。

枝擬態のクワエダシャク幼虫。よく見るとすぐ下にもう1匹いるような。

少し離れて見ると、上にもう一匹いますね。

その上にももう1匹。

 もう少し離れて見ると、その上にさらに1匹。計4匹。これは1つの小枝で昆虫記者が見つけた最高記録です。

1つの小枝にクワエダシャク幼虫が4匹。過去最高記録です。

 周囲を探すと、このクワの幼木には、10匹以上、下手すると20匹ぐらいのクワエダシャク幼虫がいました。

 4匹がきれいに並んで、枝擬態している姿をご覧ください。短い小枝が妙に多いクワの木という感じですね。見事な連係プレー、シンクロナイズドスイミングの静止画像のようです。

クワエダシャク幼虫4匹がきれいに並んで枝擬態。

 この時期のクワエダシャク幼虫の大きさはこんなものです。手のひらと比べてみるとかなり小さいことが分かります。

この時期のクワエダシャク幼虫はこんなに小さい。

 そんなこんなでクワエダシャク幼虫とたわむれていると、クワエダシャク幼虫2匹が交差してⅩ状態になっている光景に遭遇。

Ⅹ字状態に交差した2匹のクワエダシャク幼虫。

 なんて訳はないですね。1匹を撮影していた時に枝を揺らしてしまったようで、別の1匹が驚いて、上から糸で吊り下がってきたのでした。冬でも危険を感じると、糸を出してぶら下がることがあるんですね。

 せっかく静かに越冬していたのに「起こしやがって、コノヤロー!」というダメ出しのⅩ、バツ印かもしれません。