虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

今冬のムラサキツバメの越冬集団。自己最高記録更新か。

 川崎市の公園でムラサキツバメの越冬集団を見つけました。シロダモ(たぶん)の木のちょっと高い場所だったので、あまりいい写真は撮れなかったのですが、30匹近くいるようです。昆虫記者が見つけた集団としては、過去最高記録かもしれません。近くを飛んでいるのもいたので、最終的にはもう少し大きな集団になるかも。

シロダモの葉上のムラサキツバメの越冬集団。

蜘蛛の巣に引っかかった落ち葉のように見えるムラサキツバメの越冬集団。ゴミ擬態と言えるかも。

折り重なっていて数えるのが難しいですが、30匹近くいるかも。

 でも、虫好き以外にとっては、ただのゴミですね。ゴミ擬態と言えるかもしれません。ゴミに見えれば、鳥など天敵に襲われる危険性が低下するでしょう。翅を開くときれいな蝶なのに、ゴミを装うとは。

ムラサキツバメのメス。翅を開くときれいな蝶ですね。

 虫好きにとっても、このゴミ擬態によって、ムラサキツバメの越冬集団を見つけるのが難しくなります。

 こうした集団を効率的に見つけるには、晴れて暖かい日を選ぶのがいいです。そんな日には、越冬集団から離れて飛び回り、翅を開いて日光浴をした後、また集団に戻る蝶もいます。なので、真冬に日光浴をしているムラサキツバメを見つけたら、その近くに越冬集団が存在する可能性があります。