虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

高尾山の虫見シュラン・ガイドその43、ヨコヤマヒゲナガカミキリ

 高尾の夜は更けて、灯火にはカミキリが集まり始めました。

まずは、常連のノコギリカミキリ。
イメージ 1


 このスタイルの良さは、ホソカミキリでしょうか。
イメージ 2


ガリシロオビサビカミキリも来ました。やっぱり、ビギナーズラックはないですね。超普通のカミキリばかりです。
イメージ 3

午後8時45分のケーブルカーで下山することにして、駅に向かいます。すると、改札口近くに大型のカミキリ。
シロスジカミキリにしては小さいし、ゴマダラカミキリにしては細いし、センノキカミキリあたりかな。

近づいてみると、「オオッ、もしかしてこれは!」。確信はありませんが、ヨコヤマヒゲナガカミキリ?。そこへ「ケーブルカー間もなく発車」のアナウンス。
イメージ 4

イメージ 5

 大理石のような輝きと思うのは、私だけでしょうか。もし本当にヨコヤマヒゲナガなら、当然ムシミシュランガイド星三つ★★★ですね。

 一瞬「捕まえて持ち帰ろうか」と思いましたが、国定公園高尾の希少種ですから、そこはグッとこらえて、2、3枚写真を撮ってさようなら。

その後のヨコヤマ君の消息は不明です。あんな目立つところにいたから、きっと大勢のカミキリ屋さんの誰かの手に落ちたことでしょう。もし捕まったなら、せめて立派な標本になって、後世にその姿を伝えてほしいと思います。