ともかく暑いこの季節、昼間の虫探しは厳しいですね。と、いうことで出かけるのはもっぱら夜です。夏の夜なら、ビアガーデン。何と高尾山の上には、夜9時まで営業しているビアマウントというビアガーデンがあります。
この時期の高尾山と言えば、やっぱりビアガーデン…ではありません。虫記者ですから、目標はやはり、珍品と言われるヨコヤマヒゲナガカミキリでしょう。
まあ、そんなものが、初めての夜の高尾山頂で見つかるはずはありませんね。それでも淡い期待を抱きながら、夕暮れ迫る中をケーブルカーで山頂へ。
ビアガーデンはちょっと財布の負担が重いので、まずはヒグラシの大合唱と、夜景を楽しみます。都会ではあまり聞けなくなったヒグラシ。これだけで、来た甲斐があります。
(こんなところにビアガーデンが)
(ビアマウント、かなりにぎわってます)
(ヒグラシの大合唱が涼を誘います)
まずケーブル駅にやってきたのは、アゲハモドキ。これは幸先がいい。ジャコウアゲハそっくりの擬態で知られる有名人(蛾)ですね。
(アゲハモドキは赤い胴体までジャコウにそっくり)
そろそろカミキリの時刻ですが、灯火を見回りに行くと、大きな虫網を持った人々がたくさんいます。聞いてみると、その多くはヨコヤマヒゲナガカミキリ狙い。これでは、万が一ヨコヤマが飛んできても、全部網に入ってしまって、撮影チャンスはないかも。