虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

高尾山の虫見シュランガイド

おしゃれ度の高いシャクガたち

高尾山口駅周辺の秋の昆虫観察会。今回は、蛾の中でも、おしゃれ度の高いシャクガにこだわってみました。 折れ線グラフを思わせるビロードナミシャクです。心電図とか、株価乱高下の図にも見えます。 直線的なビロードナミシャクに対し、より流動的な波しぶ…

秋の蛾、見栄えのいい順に

高尾山口駅周辺の秋の昆虫観察会。蝶はだんだん少なくなってきましたが、蛾はまだまだ健在です。 蛾はあまりにも種類が多くて、同定も面倒なので、ある程度見栄えがいいのだけを撮ることにします。蛾屋への道は遥かに遠いです。 秋のヤママユ系と言えば、わ…

オシャレでお得なTAKAO599

高尾山に素敵な施設がオープンしました。入場無料の博物館「TAKAO 599」です。599は番地ではありません。高尾山の標高ですね。 甲州街道(国道20号)に面した高尾山口の商店街の入り口という、高尾散策の休憩に絶好の地にありながら、無料とは…

イタヤカエデの樹液レストラン

この木何の木、気になる木。虫がみんな集まる木ですから、おいしい樹液が出る木なのでしょう。 東高尾山稜で、樹液レストランを開店している新たな御神木を発見しまいた。クヌギでも、コナラでも、シラカシでもありません。何とその木は「イタヤカエデ」。 …

竹林はカブトムシ天国、あるいは地獄

東高尾山稜の御神木には、もちろんカブトムシも来ます。でも、この日は♀だけでした。♂はどこにいるのでしょう。 周辺を探し回ると、♂カブトはとんでもないところにいました。何と、竹やぶです。この竹やぶは、なぜかお酒の香りがします。 タケノコ狩りや竹や…

タマムシもやってくる御神木

東高尾山稜の御神木には、ヤマトタマムシも2匹飛んできました。全く、何でもやってくる木です。足腰の弱い虫記者にはもってこい。移動しないで、ずっと待っていればいいんですから。 最近都心ではなぜか見られなくなったアオカナブンも、ここにはいます。こ…

御神木のルリボシカミキリ。樹液レストランに参戦

東高尾山稜の御神木には、ルリボシカミキリまでやってきます。樹液で見たのはこれが初めて。オオムラサキ、クワガタ、カナブンなどと大混戦の樹液レストランに参戦です。 10メートルも離れたところから撮っているので、例によってボケボケ。これでは全然満…

御神木のミヤマクワガタ、飛び道具に注意

東高尾山稜の御神木シリーズ。東京でミヤマクワガタ♂の雄姿を見るのは久しぶりです。恐らく夕方目を覚まして、御神木を登り始めたところでしょう。 せっかく虫記者が写真を撮ってあげようというのに、無視してずんずん登っていきます。 そういう無礼なやつは…

オオムラサキが来る東京の御神木

東高尾山稜の某所にある御神木。昆虫愛好家が御神木と言う時は、神社の大木ではありません。たいていは、樹液がジュクジュクわき出ていて虫がわんさと集まる木のことです。 そんな御神木で、絵になるのはオオムラサキ。田舎にいくと当たり前のようにいる蝶で…

ヤッホー!ヤホシゴミムシだ

ゴミムシと呼ぶにはあまりにエレガントなゴミムシを高尾で見つけました。ヤホシゴミムシです。「ヤッホー」と歓喜の声を上げてしまいそうですね。調べてみると、やっぱりアトキリゴミムシの仲間です。アトキリにはきれいなのが多いですよね。ゴミを取り去っ…

高尾のオトシブミ、チョッキリ一気出し

オトシブミもチョッキリも、いい名前じゃありませんか。風流かつユーモラスな上に、おかしな姿。一生懸命に子供用の揺りかごを作る姿を見たら、たいていの人は虫好きになりますよね。 虫好きが増えることを期待して、今年の高尾のオトシブミ、チョッキリ一気…

高尾の雑多な虫たち、カミキリ編

今年の高尾の雑多な虫、カミキリ編です。雑多と断っている以上、大した虫は出てきません。 山の薪置き場にはいろいろなカミキリが産卵にやってきます。ただ、この木はキャンプファイアーなどで燃やされてしまうようです。知ってか、知らずか。産み落とされた…

高尾の雑多な虫の一斉処分、ハムシ編

虫の聖地高尾と言えども、いつもいつも珍しい虫、見応えのある虫ばかりという訳にはいきません。 当然、雑多な虫の写真がたまっていきますね。でも、捨てるのももったいない。そんな今年の高尾の虫のハムシ編です。ハムシは人気ないからな~。 まずは、綺麗…

やってきました高尾のオオトラフの季節

やってきました高尾のオオトラフコガネの季節。13日はオオトラフ・デーに決定。虫探しは季節に追われて忙しいですね。 まずは、お決まりの紛らわしいやつらです。 ヒメトラハナムグリです。 セマダラコガネです。 ヒメアシナガコガネです。 まず、見間違え…

髭は男の象徴、ヒゲコメツキ

立派なヒゲは男の象徴。虫の場合も、たいていはオスの象徴です。 草原でヒゲ自慢と言えば、ヒゲブトハナムグリですね。ヒゲも立派ですが、近くで見ると、くすんだ金色がなかなか上品です。 しかし、髭の大きさでは、カクムネベニボタルにはかないませんね。♂…

スミナガシ、シニアが選ぶ蝶ベスト1

「蝶なら何が一番好き」と聞かれて、国蝶オオムラサキとか、春の女神ギフチョウとか、何百キロもの渡りで名高いアサギマダラとか、あまりにポピュラーな蝶の名を挙げるのは、シニアになると、ちょっと気恥ずかしいものです。そんな時には、「スミナガシ」と…

迷彩服の蛾と言えばウンモンスズメ

都会の公園でよく見かけるウンモンスズメ。街路樹に多いケヤキが食樹だからでしょう。でも、裏高尾で見たのはこれが初めてでした。 とまっていたいた電柱の隣は、ケヤキの大木。やはりセオリー通りの出会いでした。 ウンモンスズメは、緑の迷彩柄で人気のあ…

霊験あらたかな高尾のイモムシ2

奇怪なイモムシと言えば、イボタガを忘れてはいけません。今年もようやく会えました。まだ、あどけなさが残る幼いイボタガですね。 まだ魔界の本性を現してはいませんが、その素質は十分うかがえる姿です。 アケビコノハもなかなか妖艶なイモムシです。 整然…

霊験あらたかな高尾のイモムシ

高尾は霊験あらたかな山ですから、奇怪な生物もたくさん暮らしています。特に奇怪なのはイモムシたち。 ドクロ顔で有名なヒロバトガリエダシャクの幼虫。葉陰からニュッと顔を出すと、「ドクロ」と「ろくろ首」が合体したような姿に見えますね。 もう一つ有…

高尾のきれいどころ、アサギマダラ

個人的趣味でキモイ系の虫が登場することの多いブログですが、時々はきれいどころも押さえておかないと、人格を疑われます。 木下沢に行ったら、アサギマダラは外せません。高尾名物ですから。今の季節はウツギに来ているアサギマダラがいい絵になります。 …

ウスバシロチョウの結婚指輪、あるいは貞操帯

八王子周辺ではウスバシロチョウが年々増えている感じですね。5月10日に裏高尾に向かう途中では、交尾中のカップルが愛車の前を横切り、危うく事故死させるところでした。 ♀のお尻のに付いたオムツのようなものは既婚者の印。交尾嚢などとも呼ばれます。…

ヒメヤママユと芥川龍之介の関係

自宅でヒメヤママユが羽化したということは、晩秋の蛾の季節がやってきたということです。さっそく小雨降る中、裏高尾に蛾を探しに行ってきました。 すると、奇妙な光景が。 羽ばたきもせず、空中に静止する2匹のヒメヤママユ。まるで手品のようです。 こん…

伝説の怪物シャッチー登場

奥高尾の萩の茂みに異様なシルエット。あれは、もしや伝説の怪物シャッチーでは。 近づいてみると、やはりそうでした。頭が虎で体が魚、背中は棘だらけという「鯱=しゃちほこ」、愛称シャッチーです。 残念ながら本家シャチホコガではなく、妹分のヒメシャ…

ヒゲじい似のイモムシ、コミスジ幼虫

10月の高尾で出会ったコミスジの幼虫。なんとなく爺臭い感じがしませんか。NHKの「ダーウィンが来た」で、駄洒落を連発するヒゲじいに似てませんか。私は勝手にヒゲじいと呼んでいます。 この姿のまま越冬して、春になってから蛹になります。幼虫(ヨウ…

山ガールとアサギマダラ

10月の高尾山。蝶屋のお目当ては、アサギマダラ。 5月の高尾にたくさんいたアサギマダラですが、夏場はいったいどこに姿を消していたのか。10月になると、突然大挙して高尾に舞い戻ってきます。 アザミやコウヤボウキがお気に入りの花です。 ちょっと傷…

赤いシリーズ、今回はアカハネナガウンカ

裏高尾の散策路。アカイロトリノフンダマシの次の「赤いシリーズ」は、アカハネナガウンカ。 ススキ原を歩いていると、あっちからも、こっちからも、オレンジのアブラムシみたいなのが、次々に飛び立ちます。よーく見ると変な顔。そうです、アカハネナガウン…

アカイロトリノフンダマシ、略して赤フン

裏高尾の散策路で、赤フン発見。赤いふんどしが干してあったわけではありません。アカイロトリノフンダマシ、略して赤フンです。 最初は、羽化不全のシロホシテントウかと思いましたが、裏側から見ると、確かにクモです。 手のひらに乗せてみました。大きさ…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその43、ヨコヤマヒゲナガカミキリ

高尾の夜は更けて、灯火にはカミキリが集まり始めました。 まずは、常連のノコギリカミキリ。 このスタイルの良さは、ホソカミキリでしょうか。 トガリシロオビサビカミキリも来ました。やっぱり、ビギナーズラックはないですね。超普通のカミキリばかりです…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその42、ビアガーデンの季節

ともかく暑いこの季節、昼間の虫探しは厳しいですね。と、いうことで出かけるのはもっぱら夜です。夏の夜なら、ビアガーデン。何と高尾山の上には、夜9時まで営業しているビアマウントというビアガーデンがあります。 この時期の高尾山と言えば、やっぱり…

高尾山の虫見シュラン・ガイドその41、オオトラフコガネ

今年もやってきました高尾山のオオトラフコガネの季節。 沢沿いの草の葉の上が、オオトラフの定位置ですね。このデザイン、グッとくるものがあります。当然ムシミシュランガイド星三つです。 横から撮ってもさまになる。 ツンとすました正面顔もなかなか。 …