虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

秋にも見られる多摩川河川敷のクロトゲハムシ

 5月、6月頃には多摩川の河川敷のススキやオギでクロトゲハムシがたくさん見られますね。和泉多摩川や対岸の登戸周辺のススキ原は、都心の虫好きも会いたくなったらすぐ行けるの便利な生息地です。でも、今はもう秋。今年はもうクロトゲハムシに会えないと悲しみに暮れている人もいるかもしれません(絶対いない)。

 でも先週登戸周辺で、クロトゲハムシを見つけました。秋にも出てくるんですね。たぶん今年羽化した成虫が夏眠後、越冬前にちょっと腹ごしらえに出てくるのではないかと思います。

秋の多摩川河川敷でクロトゲハムシ発見。右のような食痕があれば近くにいる可能性大です。

クロトゲハムシの胸部の大きなトゲは兜のようです。

小さなトゲに囲まれた鞘翅は鎧ですね。

 コオロギの鳴き声も昼間に弱弱しく響くだけになり、虫の姿がめっきり減ってきたこの季節。小さくてかわいい上に、拡大すると甲冑姿の武者のようなクロトゲハムシに会えるなんて、嬉しいですね。