虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

女子トイレを覗くエッチなトゲナナフシ

 公園のトイレは虫探しのメッカ。本来の用事がなくても、たいてい覗くことにしています。しかし、女子トイレのチェックは、同伴の女性に頼むしかないです。同伴女性がいない今回のような場合は断念せざるを得ないですね。

 今回行った千葉市の公園では、男子トイレはこれといった収穫なし。ところが、女子トイレの方を見ると、手すり、屋根の下、入口にトゲナナフシの姿が。

 女子トイレを専門に狙うとは、かなりエッチなトゲナナフシたちですね。でもトゲナナフシは基本メスだけの単為生殖なので、男子トイレには入れず、性別の理由から女子トイレを選んだだけかもしれません。

女子トイレのひさしにいたトゲナナフシ

通常夜行性のトゲナナフシですが、秋になると昼間によくこういうところに出てきます。

 虫好き男子の場合、女子トイレにはカメラを向けることさえはばかられるのですが(公園スタッフに通報され警察のお世話になるかもと思うと冷や汗が出る)、早朝でどうやら使用者が誰もいないようだったので(まだ駐車場が開いていない時間帯)、トイレ入口のトゲナナフシを望遠で撮影しました。パトカーのサイレンも聞こえず、まずはホッと一安心。

女子トイレの入り口にいたトゲナナフシ。

女子トイレにカメラを向けるだけでも、通報されるのではと冷や汗が出る。

トイレ近くの手すりにもトゲナナフシの姿。

 トイレの隣の自販機には、ボロボロのクスサン(ボロボロすぎて同定困難ですが、まずクスサンでしょう)が張り付いていて、自販機に卵を産み付けていました。

 このままでは卵が生き残る可能性が低いので、一応卵を持ち帰りましたが(周囲を見回すと数十個ありましたがそのうち数個だけ持ち帰り)、来年無事に孵化するかどうか。そして孵化したとして、その後に巨大化していくであろうシラガタロウ(白髪太郎、クスサンの幼虫のことです)を飼いきれるのか不安ですね。

トイレの隣の自販機にいたクスサン。上に卵が張り付いている。