虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

果たしてオオキンカメムシは現れるか

 12月10日、今日は久々の遠出。オオキンカメムシの撮影という大それた野望を抱いて千葉の館山野鳥の森まで足を伸ばします。オオキンカメムシは、オレンジとムラサキが入り混じった南国情緒あふれる大型の美しい虫。千葉の山々で育った彼らは、冬が近づくと南へ南へと下り、最後は館山周辺にたどり着くそうです。しかし、虫というのは、狙って探すと見つからず、予想外のタイミングで現れるもの。撮りたい撮りたいという欲望が燃え上がると、虫も恐れおののいて逃げていくのでしょうか。はたして、今回オオキン君は現れるのでしょうか。

まず目にしたのは、虫ではなく鳥。なにせここは野鳥の森ですから。セグロセキレイが駐車場前の家の瓦屋根の上で行ったり来たりしています。

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よく見ると、2羽いるのですが、互いに一定の距離を保って右往左往。間隔1メートル以上は近づきもせず、遠ざかりもせず。夫婦喧嘩でもして、仲直りの機会をうかがっているのでしょうか。鳥の習性にはくわしくないので、ついそんな人間的なことを考えてしまいます。
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次はヤツデの花に集まる獲物を待ち構えるハラビロカマキリ。冬に一番虫が集まる花の一つはヤツデ。なかなか賢いカマキリです。
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しかし、花に来ていたのはなんと、キイロスズメバチ。かなりの強敵です。血で血を洗う死闘が繰り広げられそうですが、そんなものにかまっている暇はありません。目指すはオオキンです。
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もったいぶって、話は次回に続きます。なにせ、今夜は皆既月食という大天体ショーの日。10分おきにベランダに出て月を眺めなければなりません。