昆虫
たぶん日本一立派な角を持つカメムシのオオツノカメムシ。東京では普段なかなか見かける機会がないオオツノカメムシですが、冬は越冬のため海辺の公園にやってくることがあります。 葛西臨海公園もそんな貴重な公園の一つ。と言っても、これまでに見かけたの…
春が来たと思ったらまた真冬に逆戻り。東京も窓の外は雪景色です。虫記者のような中高年もつらいですが、越冬中の虫もつらいことでしょう。 外に出られないので、今回は1月半ばに見つけた越冬中の変な姿の蛾、フサヤガです。八王子霊園近くを散策中に見つけ…
1カ月前とはまた違うフユシャクが見られるかもと思って、再び向ケ丘遊園駅から生田緑地へ。 そうしたら、まず出てきたのは、蛾じゃなくて蝶。もう春が近いんですね。越冬から早めに目覚めたテングチョウが、日光浴していました。 テングチョウが飛んでいた…
今年も初詣は東京都八王子市の八王子神社。世間一般の初詣の定番神社ではありません。なので、初詣客は全くいません。牛頭天王(ごずてんのう)の八人の王子、つまり八王子を祀った神社なので、まさに八王子市民の氏神様のような神社ですが、高尾駅から登山…
千葉市の公園で久々に越冬トンボに出会いました。池には氷が張り詰めている1月。 野ざらしの状態で、枝にしがみ付くホソミオツネントンボ。一体どんな防寒対策をしているのでしょう。細身の体は、どうみても氷点下の寒さに耐えらるようにはみえないのですが…
12月末の江東区木場公園。ここは何と、新年までウラナミシジミの姿が見られます。 ミドリアムの周囲に外来のマメ科の蔓草が植えられていて、冬でも枯れないので、関東では越冬が難しいと言われ、秋に死滅拡散する姿しか見られないウラナミシジミが、成虫や…
新年、明けましておめでとうございます。今年は亥年だそうで、年賀状のイラストは当然イノシシなわけですが、虫撮りの新年はやっぱり牛、ホルスタインの愛称を持つチャバネフユエダシャクの♀ですね。 と言うことで、過去の戦績から比較的確率の高い、小田急…
谷津干潟でバードウォッチング、アカエイ・ウォッチングを終えた後は、シジミチョウの越冬観察に向かいます。 このあたりの公園にはマテバシイが多く、ムラサキツバメ(鳥ではありません。シジミチョウの仲間です)の集団越冬が見られる確率がかなり高いので…
千葉・市川市の「水と緑の回廊」後編です。 この散策コースはうまく回ると、ほとんど市街地を歩かずに、長距離にわたって森林浴気分を楽しめます。ベッドタウンとしての開発を進める中で、どんな配置で緑地を残すか、関係者の苦労がうかがわれます。にもかか…
つれて逃げてよー♬、ついておいでよー♪。矢切の渡しのメロディーのチャイムが流れる北総鉄道の矢切駅。虫記者がこんなところで下車して何処へ行こうというのでしょうか。いい歳して、愛の逃避行でもあるまいし。 実は、この駅の近くには、市川市の「水と緑の…
冬になると、パンジー、ビオラなど三色すみれの仲間が花壇の主役として登場してきますね。葛飾区の水元公園の花壇も、植えたばかりのパンジーに彩られていました。 この季節になれば、もう害虫もほとんどいないので、園芸家も安心と思ったら、大間違い。しぶ…
いよいよ12月。冬ですねー。冬は探す虫が限られるし、探される虫の方は、たいてい誰にも見つからないように身を隠して越冬態勢に入っています。それを暴くのが、冬の虫探しの醍醐味ですね。 まずは定番のキノカワガを探しに行きました。普通は狙って探しに…
秋だからと言うわけではありませんが、久々に埼玉の秋ヶ瀬公園に行ってきました。 荒川の土手に囲まれた秋ヶ瀬は、晩秋でも日差しがあれば、ポカポカ陽気。まだまだ虫たちでにぎやかです。 ギシギシの葉にシロヘリクチブトカメムシの姿を発見。この季節、ギ…
今回は、最近目撃した秋らしい虫風景をささっとまとめます。息子が学校の宿題に追われて、パワーポイントの入った親父のパソコンを使わせてくれ、と言うので、本当にささっとまとめます。 まずは、秋らしく色づいた柿の木にハラビロカマキリ。 柿の実と言え…
ご近所の街角の虫=クチナガチョッキリ 東京・江東区のご近所。幹線道路沿いの雑草の茂みにクチナガチョッキリがいました。アオツヅラフジという雑草の実が好物です。この雑草は意外にしぶとく、都会の生垣を這い上っていたりするので、クチナガチョッキリも…
車を廃車にしてから、近所でお茶を濁すようになって、あまり遠出をしなくなりました。これではいかん。思考回路は鈍るし、足腰は弱る。どこか新し虫探索コースを開拓しなければ。 ということで、京浜急行に乗ってやってきました金沢文庫。ここは虫記者が勝手…
今日もトボトボとご近所の虫探し。高齢者の枯れ切った趣味の世界になってきましたね。 秋と言えばススキの季節。昭和枯れすすきという、虫記者にふさわしい物悲しい歌もありました。でも、ススキを見て、風流や寂しさを感じている暇はありません。ススキにい…
◎ご近所の街角にいっぱいいる虫=アカボシゴマダラ幼虫 怠け癖が付いて遠出する気になれません。なので、またまたご近所にいっぱいいる虫です。いつの間にか、東京都内どこにでもいる虫にのし上がってしまった外来種のアカボシゴマダラの幼虫です。 エノキの…
ご近所の街角の虫の撮影に挑戦してきました。いえ、いえ、挑戦なんてものではありません。足腰が弱る中、ご近所の街角でお茶を濁したというのが真相です。 でも、ご近所をバカにしてはいけません。意外や意外、東京都心は深山幽谷よりも虫が見つけやすい。種…
東京大学の本郷キャンパスでは、コミスジをよく見かけます。この日も飛んでいました。 では、ここのコミスジの植樹は何なのでしょうか。藤棚が幾つかありましたが、それらしい食痕は見つかりません。 建物の周囲の土手のようなところに、クズが繁茂していま…
近所の公園の松林。松の木の幹に、ちょっと変なコブがあります。 これだけうまく隠れていれば、誰も気づかないはず。フッフッフ。 虫記者も全く気付いていない様子。でも実は分かっているのです。お前はシモフリスズメだ。カシオのエクシリムで、樹皮になり…
鈴木海花さんは、かなりのクモ好きでもあります。なので、今回はオオトリノフンダマシから始まります。 オオトリノフンダマシを撮影する海花さんです。 被写体はこれ。まるで森のシャンデリアのような見事な造形ですね。ブランブランぶら下がっている二つの…
虫愛づる姫君、虫撮る女性の先駆け的存在の鈴木海花さんが、飯能方面に引っ越されました。「虫中心の生活にしたいから」というのが、大きな動機になったようです。昆虫砂漠の都心の生活から抜け出せない虫記者にとっては、うらやましい限りです。 飯能での生…
若かりし頃、ツマグロヒョウモンの♀を初めて見つけて、「な、な、なんでカバマダラがこんなところにいるのか」と、興奮して虫捕り網を手にしたことがありました。 そのころ、もともと南方の蝶であるツマグロヒョウモンの姿は、関東にはまだほとんどなかった…
夏も終わりかけた8月末、葛西臨海公園で「東京の虫風景」写真に挑戦してきました。 まずは単なる風景写真。園内周遊のパークトレインですね。観覧車と組み合わせることで、葛西臨海公園の写真であることをアピールします。 そして、観覧車とアゲハチョウ。…
東京都心・夏の公園虫散歩(原宿のカブト、クワガタ続編) 東京都心、渋谷区原宿。若者ファッションのメッカですね。そんなところで、虫仲間が待ち合わせ。「なんで、どうして」と思う人もいるでしょう。でも、前回の虫散歩・原宿編でもうお分かりですね。 …
◎東京都心・夏の公園虫散歩(水元公園続き) 最近東京都心の公園では、ゴマダラチョウの姿を見ることが、ほとんどなくなりました。それと反比例するかのように、激増しているのが比較的新参の外来種であるアカボシゴマダラですね。 まずは春に見たアカボシゴ…
東京都心、真夏の公園虫散歩(原宿のカブト、ノコギリクワガタ) 原宿と言えば、若者のファッション、文化の流行の最先端をいく街ですね。竹下通りなんて、若者でごった返していて中高年虫記者はとても歩けません。 でも、真夏にはどうしても原宿に行かねば…
東京都心、夏の公園虫散歩(水元公園) 今年の夏は暑いですね。東京都心の公園虫散歩も真夏は命がけという時代になってきました。どうせなら、水辺の公園に行きたいですね。水を見ていると気分だけでも涼しくなります。でも、本当に気分だけ。熱中症と熱虫症…
東京大学総合研究博物館で「珠玉の昆虫標本」特別展が開かれています。7月14日~10月14日と、開催期間が長いので、夏休みを狙った一部の昆虫展のように慌てて見に行く必要はありません。できれは平日(月曜は休館なので注意)に落ち着いて観覧したい…