虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ハサミツノカメムシの暴走

 雪の後の井の頭公園では、カメムシたちが一斉に活動を再開したようでした。越冬中にカラカラになった喉を潤しに出てきたのでしょうか。
 その中で、特に嬉しかったのはハサミツノカメムシとの出会い。後で知ったのですが、特徴であるお尻の大きな「はさみ」は、交尾の際に♀をしっかりつかまえておくためのもので、♂にしかないそうです。単なる飾りではないんですね。はさむ力がどの程度か、試してみればよかった。
 はさみが左右に開いているので、正確にはヒメハサミツノカメムシのようです。越冬ボケしているのか、尺取り虫と正面衝突していました。
 
 尺取り虫に向かって突進
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 ガッシャーン。正面衝突か。
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 ひらりとかわした後、棒のようにボウ然と立ち尽くす尺取り君
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 他にお馴染みエサキモンや、ミナミトゲヘリカメムシも元気に歩きまわっていました。
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 体長1~2ミリのノミゾウムシの仲間も、木杭にうじゃうじゃ。
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 最後にs-birdさんのブログで初めて知ったしとやかな装いのナカボシカメムシにも会えて大満足。残雪の森はカメムシ天国でした。
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