虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

花見がてらにツマキチョウ

 いよいよ桜満開。お花見です。7日の小石川植物園は、花見客で大賑わいでしした。「東京で花見なら上野公園か、千鳥ヶ淵でしょ」という声も聞こえてきますが、毎年花見は小石川というのには理由があります。そう、ここは桜満開のこの季節に、たくさんのツマキチョウが飛び交うのです。
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 出始めのこの時期は特に♂が多いみたいなので、あの羽先の黄色を見るのに好適です。しかし、問題はツマキチョウがとまっている時にはめったに羽を開かないこと。飛んでいる時にはピントが合わないし、とまっている時は、羽を閉じて迷彩色の裏側しか見せてくれません。

まずは、風景に完全に溶け込んだ迷彩色の姿です。羽を閉じれば見つからないという絶対の自信があるのでしょう。この状態の時は、10センチぐらいまで近づいても逃げないことが多いので、撮影は非常に簡単です。

「貴様、何者だ!この擬態を見破るとは」
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 次の課題は、羽を開かせること。とまっている蝶を飛ばせ、再びとまった瞬間を狙います。ほとんどの蝶は、とまった瞬間から数秒は、羽を閉じたり、開いたりしますから。しかし、瞬時にピントを合わるのは素人には不可能。ということで、この程度の写真しか撮れませんでした。
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 キタテハとテングチョウもいました。ツマキチョウもこれくらい親切に羽を広げてくれるといいのですが。
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最後は、菜の花の季節にふさわしいナガメです。体長は短いのに長め?と思う方がいるかもしれないので、一応解説しますと、菜に付くカメムシなので菜亀です。くすんだ色は、越冬明けなのでしょうか。
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 あ、そうそう、花見客にはまったく注目されず、シロバナタンポポも咲いていました。そういう私も、みなさんのブログで初めてその存在を知ったのでありますが。
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