昆虫記者をやってきて良かったことの一つ。それは、最近、虫本の献本がたくさん届くようになったこと。
今回紹介するのは、日本チョウ類保全協会が編集した「フィールドガイド 日本のチョウ」です。
かなり以前に、出版記念のイベントでいただいた本ですが、本当に重宝しています。日本のすべての蝶が、オス、メス、春型、夏型、羽の裏表などを含め、これ一冊あれば、同定できます。しかも、すべての写真が、協会会員がフィールドで撮ったものというところがすごい。
似たような蝶の識別ポイントを標本ではなく、野外写真できっちり、鮮明に撮るには、とてつもない労力が必要なはず。それを考えると、とてつもなくお買い得な本ですね。
野外の写真ですから、美しい自然の中の蝶を眺めることで、目の保養にもなります。
「フィールドガイド 日本のチョウ」と比べると、実用性はほぼゼロに等しい本ですが、もし、かなりお暇なら「読める虫本」を自称する私の本「昆虫記者のなるほど探訪」も手に取っていただけると有難いです。
これは「なんじゃこりゃの虫図鑑」のページ。いつかこの手の写真と解説だけで、本を出せたらいいな。