虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

秋は丸々太ったイモムシの季節③クロメンガタスズメ、ホシホウジャク

 郊外の家庭菜園の近くを歩いていたら、トマトの葉にしがみついた巨大なイモムシが路上に放り投げてありました。踏みつけられたような跡もあって、瀕死の状態です。

 なんと、あの美しきクロメンガタスズメの幼虫ではありませんか。西日本が本来のテリトリーのはずですが、嬉しいことに、東京近郊にも進出してきたんですね。
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 でも、もちろん、クロメンガタスズメは、家庭菜園の持ち主にとっては、とんでもない害虫です。あの巨体で、トマト、ナス、ジャガイモなど、ナス科植物の葉をあっという間に食べつくしてしまいます。道路に放り投げられるのも、自業自得という訳です。

 最後の供養に畑に戻してやりました。これで天国に行けるでしょう。いや、成虫のドクロ蛾になって、地獄で楽しく暮らすのかもしれませんね。
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 道端のヘクソカズラには、ホシホウジャク。見た目はよくないですが、こちらは、雑草を駆除してくれる働き者です。
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 持ち帰ったらすぐに蛹になって、
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 すぐに羽化しました。世代交代が早そうです。とまっていると汚い蛾ですが、
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 ツリフネソウの蜜を求めて飛び回っている時は、美しい別の生き物に変わります。
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