ふと見上げると、スズメの夫婦が巣作りに励んでいました。都会らしい、金属製の頑丈な巣ですね。では、質問。この金属製品は一体何でしょう。
正解は道路信号でした。
近くの別の信号機にも巣が作られていたので、結構住み心地のいい場所なのかもしれません。お手軽かつ安全な巣ですね。
スズメつながりで、オオスズメバチです。しかし、菅野さんは、虫好きなのにハチ恐怖症なので近寄ることができません。
暖かい東京では、まだ樹液の出ているクヌギの木があるんですね。越冬前のルリタテハ、アカタテハ、キタテハなんかも、入れ替わり立ち代わりでやってきます。
こちらは、キアシナガバチ。このクラスでも、菅野さんは近寄れません。
珍味蜂の子で有名なクロスズメバチは、交尾の最中。
ということは、大きい方は女王バチということになります。小さい方は、交尾のためだけに生まれてきて、役目が終われば死んでいく、かわいそうな運命のオスバチ。でも交尾ができたオスは、子孫を残せるわけで、たとえこのまま死んでも本望なのでしょう。
おや?。気が付くと、菅野さんがおかしな場所でしゃがみ込んでいます。もしやハチに刺されたか。それともハチの恐怖で、痙攣でも起こして、倒れ込んだのか、と思いきや、
こんなのを撮っていたのでした。ギシギシの葉裏にいるハグロハバチの幼虫。心配して損した。
高速脇のヘクソカズラには、常連のホシホウジャク幼虫。
ケヤキの樹皮には、越冬場所を探すトホシテントウ幼虫や、エサキモンキツノカメムシ。
ゴンズイの葉裏にはアカスジキンカメムシの幼虫、ガマズミにはサンゴジュハムシのカップル、ツバキの葉の上には、越冬間近のウラギンシジミ。
11月に入ると、山地はもう冬支度ですが、暖かい東京都心はまだ虫たちでにぎやかです。「東京の虫」撮りシーズンは本当に長いんです。