虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

生き物写真家・菅野絢子さんと東京の虫撮り

 トランプ米大統領の娘イヴァンカ・トランプさんが皇居周辺を散策していた頃、虫記者も皇居周辺にいました。

 何をしていたかと言うと、もちろんイヴァンカさんの追っかけ…ではなくて、女性生き物写真家さんと、東京の虫撮りです。

 最近ほぼ日刊イトイ新聞のTOBICHIで「東京の虫」の写真展をやっていた菅野絢子さんと歩く東京千代田区。菅野さん風の詩情あふれる虫・生き物写真を撮ろうと意気込んで臨みましたが、結局いつもの昆虫生態写真になってしまったかも。
 人とペット以外の生き物はいないかのような都会の片隅で、無視された生き物たちが「どっこい生きてる」的な存在感を主張する菅野さんの写真はホームページ(赤文字の菅野絢子をクリック)のWORKSをご覧ください。

 まずは菅野さんが見つけてくれたカマキリ(たぶんオオカマキリ)です。
 「てめえら、この道が誰の縄張りだか知ってんのか」とすごむカマキリ。
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 しかし、後ろから来た世話好きのおじさん(先頭の黒い服の人)に、「危ないからどきな」と、つまみ上げられ、生垣の上に移動させられてしまいました。

 それでもなお、虚勢を張って「外国人だって容赦はしねえ」と睨みを利かせるのでありました。
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 草むらでも何やら虫の気配。覗き込む菅野さんの視線の先には、
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 ツチイナゴです。成虫越冬するバッタですから、秋が深まってますます元気です。
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 でもまだまだカマキリも元気なので、ツチイナゴとしては要注意ですね。ハラビロカマキリも獲物を狙っています。
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 皇居周辺には、日本最小のカマキリ、ヒナカマキリも生息していて、毎年どこかで卵のうを発見します。今年はこんなところに。
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 卵のうも極小です。どんだけ小さいかというと、こんなです。
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