◎ご近所の街角にいっぱいいる虫=アカボシゴマダラ幼虫
怠け癖が付いて遠出する気になれません。なので、またまたご近所にいっぱいいる虫です。いつの間にか、東京都内どこにでもいる虫にのし上がってしまった外来種のアカボシゴマダラの幼虫です。
エノキのひこばえや幼木にいるのは、ほとんどアカボシゴマダラの幼虫ですね。冬にエノキの大木の下の落ち葉をひっくり返すと結構、在来種のゴマダラチョウの幼虫もいるので、ゴマダラチョウは高い枝、アカボシゴマダラは低い枝と住み分けているのかもしれません。
秋口にはまだ、夏型の蝶になるアカボシゴマダラの大きな幼虫がたくさん見られましたが、今頃見られるのは、来年羽化する春型の幼虫です。
これは夏型の幼虫。こういう街中のエノキの幼木にたくさんいます。
そして、今ごろ見られる、越冬後に春型の蝶になる予定の小さな幼虫です。
えっ、どこに?。木の枝しか見えないけど?。ボケにつきあっていただきありがとうございます。まずは角だけで登場です。
顔も出ました。
このくらいのサイズのが、体長に比して角が異様に大きくて、一番かわいく、なおかつ格好いいですね。
哀愁を漂わせる後ろ姿です。
鹿の角のようだと良く言われます。不思議なものですね。かたや哺乳類、かたやイモムシですが、本当に良く似ています。
鹿は相手を威嚇する時や喧嘩をする時は、角を前方に向けて、突進します。アカボシゴマダラの幼虫も、頭を下げたところを正面から見ると、戦闘姿勢の鹿のように見えます。
でも、この鹿のような立派な角の時期は、そろそろ終わりです。越冬に入る幼虫は、みな短くて、見栄えのしない角になってしまいます。越冬するには、この方が体が冷えなくていいのかもしれません。