今日もトボトボとご近所の虫探し。高齢者の枯れ切った趣味の世界になってきましたね。
秋と言えばススキの季節。昭和枯れすすきという、虫記者にふさわしい物悲しい歌もありました。でも、ススキを見て、風流や寂しさを感じている暇はありません。ススキにいるハムシと言えば、通称トゲトゲの仲間、クロトゲハムシです。初夏に張り切って交尾しているのを多摩川河川敷などでよく見かけますね。そのころの精力的姿は過去記事を参照。
小さなハムシは夏眠するのが多いですが、クロトゲハムシも夏眠するのかもしれません。真夏には見かけなくなり、秋にまた出てきます。
これまでご近所、江東区の道端では食痕だけしか見つけられなかったのですが、先日ようやく成虫を確認できました。
これです。小さいですね。まるでゴミです。
近寄ってみると、やはりクロトゲハムシ。すぐに飛ぶので、慎重に近づきましょう。
幹線道路と歩道に挟まれた小さな緑の空間です。こんなところで、世代を重ねているとは、かなりのしぶとさと言えましょう。遠くから見ると、どこがトゲトゲなの、という気がしますが、接近するとなるほど。
特に頭の近くのトゲは立派です。これで大きい虫だったらすごいのにと思いますね。
芋虫などのフンに擬態していると言われていますね。どうせ擬態するなら、もう少し品のいいものに擬態したらいいのにと思うのは、人間の身勝手です。