東京近郊の雑木林。根が四方に張り出したいい感じのエノキがあったので、根元にたまった落ち葉をひっくり返してみました。
「どうせまたゴマダラチョウばかりだろう」なんて高をくくっていたら、ボロリと転がり出てきたのは、あの鋭角な4対のトゲ。オオムラサキの幼虫ではありませんか。付近の葉をめくっていくと、次々に出てくる矢尻のようなオオムラサキの幼虫。これがあの、丸々太ったムーちゃんになるとは、想像しがたい姿です。
たまに出てくるゴマダラチョウの幼虫はふっくらと丸っこいですよね。背中には申し訳程度の3対のトゲ。
圧倒的に多いはずのアカボシゴマダラは出てきません。アカボシは樹上で越冬することがよくあるので、落ち葉の中では密度が下がるのかもしれません。
我が家のベランダのエノキの幹で越冬中のアカボシゴマダラ幼虫です。
オオムラサキ、ゴマダラは、悲しいかな、樹上で越冬できないようで、それが繁殖力の差につながっているのかも。