虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

オシドリ夫婦とだけは呼ばれたくない

 先日出かけた千葉市の公園は、毎年オシドリがやってくることでも有名です。でも、ここのオシドリはとてもシャイ(餌付けされていないオシドリはたいていシャイなようです)で、いつも庇のように枝が張り出した木の下に隠れています。

 

 それでも時々木陰から出てくることもあるので、じっとシャッターチャンスを待ちましょう。

 

 ようやくカップルが茂みから少しだけ、姿を見せました。まさにオシドリ夫婦ですね。まるで口づけを交わしているように見えますが、こうしたいわゆる「オシドリ夫婦」的な写真に騙されてはなりません。

f:id:mushikisya:20210131180611j:plain

口づけを交わすかのような、まさにオシドリ夫婦的な写真に騙されるな

 実はオシドリカップルは、毎年のように相手を取り換えているらしいのです。これが人間だったら究極の浮気者、女たらし、男たらしですね。鳥には鳥の生き方があるのに、人間の勝手な思い込みで、仲良し夫婦の象徴にされてしまったという感じで、オシドリにしてみれば、いい迷惑でしょう。

f:id:mushikisya:20210131180731j:plain

2組のオシドリ夫婦。でも、もしかすると乱れた男女関係かも

f:id:mushikisya:20210131180909j:plain

一応夫婦ごとに行動しているようでした。

 派手な色柄のオシドリのオスと、控えめで清楚な色柄のメスのカップルは、いかにもベストカップル的なので、男女関係の乱れを憂う良識ある大人たちが、ついオシドリを仲睦まじい夫婦の象徴に祭り上げてしまったのでしょうが、実際には浮気を推奨していたようなものですね。

f:id:mushikisya:20210131181029j:plain

ここのオシドリはたいていは、こんな風に暗がりに隠れているので、存在に気付かない人も多い

 

 公園の一角に、バードウォッチャーが7,8人集まっていました。何を狙っているのか聞いてみると「ミソサザイ」とのことでした。サザエのみそ焼きではありません。昆虫記者も高尾で見かけたことがありますが、小さくて地味で、暗い林内でちょこまか動き回って、絵になりにくい鳥です。でも、いつでも見られるオシドリと比べると希少価値があるようで、大人気でした。

f:id:mushikisya:20210131181143j:plain

ミソサザイの撮影チャンスを待つ人々

 でも1日中、味噌サザエ、もとい、ミソサザイを待っていては、昆虫写真が撮れないので、ささっと諦めて、オシドリお茶を濁す昆虫記者でした。ちなみにオシドリの写真を撮っている人は、だれもいませんでした。