虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

放生会の御利益

 昨日は5月並みの暖かさだったので、プラケースで飼っていたヒカゲチョウを放してやりました。思えば羽化は2月上旬。1カ月間という、蝶の人生としては長い付き合いでした。その間、狭いプラケースの中で薄いカルピスだけで、よく頑張ってくれました。
イメージ 1
 
 すると、不思議な事が起きました。久々に訪れた港区の自然教育園で、ヒカゲチョウの幼虫が出迎えてくれたのです。あのキティーちゃん顔のかわいいやつです。
イメージ 2
 
 仏教界では、捕まえた生き物を放すことで殺生を戒める放生会という儀式があって、これをやると、何かいいことがあるようです。捕まえる興奮、飼う楽しみ、そして放してやる快感。その上、仏の御利益まである。一粒で2度ならぬ、4度もおいしい、お得なパッケージです。なんて、生臭坊主みたいなことを考えている人には、必ずばちが当たるでしょう。
 
 季節は冬から春へと移り行く途中のようで、フユシャク♀がまだいるかと思えば、ナミテントウやキイロテントウが元気に走り回っていたりもします。
イメージ 3