insects of kipandi ⑤
キパンディのライトトラップに最初に大挙やってきたのが、この緑色のセミでした。カブトや蛾は遅れてやってきます。
青、オレンジなどのセミも、形、大きさが同じなので、たぶん同じセミ。非常に人工的な色ですが、絵の具で塗ったわけではありません。
調べたところ、dundubia vaginata、カタカナにするとドゥンドゥビア・ヴァギナータという種類のようです。
こんな名前、絶対覚えられないので、南国ミドリゼミとでも呼んでおきましょう。
昼間セミを見つけるのはかなりの難度ですが、この緑色が葉にまぎれていたら、まず見つからないでしょうね。
ほかにも、ツクツクボウシ系、ヒグラシ系などいろいろいましたが、やはりカッコいいのは、このでっかいアブラゼミ系のセミ。黄色の首飾りが、南国産と自己主張しています。本名はtacua speciosa、タクア・スペキオサですが、熱帯キオビアブラゼミなんでのはどうでしょう。
クマゼミ系もいます。この熱帯のクマゼミには、もう日本名が付いているようです。マエグロクマゼミというようです。正式名かどうかは知りません。
拙著「昆虫記者のなるほど探訪」でも、アジアの虫撮りの穴場をたくさん紹介してます。海外旅行の際には、是非異国の虫に注目を。グローバル化で人間界の異国情緒は乏しくなっていますが、虫の世界はまだまだ異国情緒たっぷりです。