ハムシは見て楽しい、撮って楽しい上に、飼っても楽しいのが多いですね。
ハムシ飼育の事始めは、何といってもジンガサハムシでしょう。キンキラの美しい姿の上に、餌の確保が簡単。どこにでも生えている雑草のヒルガオが餌ですから。生垣に絡みついたヒルガオは、定期的に駆除されていて、むしり取ってきても、文句を言われるどころか、感謝されるくらいです。
ジンガサハムシの成虫は主に2タイプ。胸部から鞘翅まで広範にキンキラのやつと、鞘翅は茶色のやつです。
ジンガサハムシを探すには、まず食痕を見つけましょう。ヒルガオの葉が丸い穴ぼこだらけになっていたら、成虫か幼虫が葉裏にいる確率大。成虫はよく飛ぶので、葉っぱの表にいることも多いですね。
仲のいいジンガサ・カップルを見かけたら、デート中に連れ去るのもいいでしょう。ヒルガオの葉を入れたプラケースに閉じ込めると、早ければ一両日中に産卵します。
卵はカマキリの卵鞘のようなカプセルに入った形で、葉裏に産み付けられます。成虫の体長からすると、卵鞘はかなり大きなもので、立体的なので、肉眼でも簡単に見つけられます。食痕がたくさんある場所なら、この卵鞘もたくさんあるので、「デート中のカップルを拉致するのはあんまりだ」と考える人権(虫権?)派の方々は、この卵鞘を幾つか持ち帰るといいでしょう。卵鞘の中には卵が複数個入っているようです。
4月30日にカップルを誘拐して、5月の8日には、1齢と思われる幼虫が歩き回っていました。1週間前後で卵は孵化するものと思われます。
このお尻の先から頭に届くように伸びた尾のようなものが、ジンガサハムシ、カメノコハムシ系の幼虫のチャームポイントであり、今後の擬態、隠れ蓑の形成において、重要な役目を果たします。
5月12日にはさまざまな齢の幼虫がわんさと出現しました。例の尻尾には、脱皮殻が既にいくつか載っています。載っているというよりは、脱ぎ残した状態で引っかかっていると言った方が正しいでしょう。イメージとしては、オーバーオールの服を脱ごうとして、まだ足首に引っかかっている様子を思い浮かべればいいでしょう。
話が長くなってきたので、以後の成長記録は次回に。