虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

鳩山邦夫氏追悼

 以前ご自宅でインタビューさせていただいた鳩山邦夫総務大臣が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

 虫にとって住みにくい環境は、人類の生存を脅かすことになる。奢れる人類はいつか強烈なしっぺ返しを受ける。邦夫氏のそんな言葉を思い出します。

 「死ぬまでに環境政党を作りたい。子供たちの未来のために頑張る環境政党があるべきだ」と語っていた邦夫氏。昆虫愛好家の視点から、生態系の破壊を憂い、乱開発で貴重な昆虫の生息地が消えていくことに強い憤りを示しておられました。

 邦夫氏のこうした思いを引き継いでくれる政治家は、今の日本にいるのでしょうか。邦夫氏の早すぎる死が残念でたまりません。


 邦夫氏とのインタビューの一部がまだ、時事ドットコに残っていました。チョウの採集、飼育への情熱について語る邦夫氏の映像と音声が残っているサイトは数少ないと思います。是非同氏の言葉に耳を傾けて下さい。
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        情熱的にチョウを語る鳩山邦夫

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              お孫さんのために自宅庭に作ったカブトムシ飼育小屋を眺める鳩山邦夫

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              自宅庭のエノキでアカボシゴマダラの幼虫を探す鳩山邦夫

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      ゼフィルス王様、ヒサマツミドリシジミ。邦夫氏自慢の標本の一つ。自宅で累代飼育したものだ。

 インタビューの詳細は、拙著「昆虫記者のなるほど探訪」にも掲載されています。