虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

軽井沢で虫仕事

 9月に軽井沢で虫仕事しました。11月公開の映画「ぼくのおじさん」のプロモーション絡みです。松田龍平氏主演の「ぼくのおじさん」には、ほとんど虫は登場しません(ハワイでのラストシーン近くで、トンボが飛んでいたぐらい)が、原作者で、「おじさん」のモデルの故北杜夫氏が大の虫好きだったので、原作者と映画の紹介に、無理やり虫を結びつけるという、虫記者ならではの力技です。

 仕事ですから、まずは映画の宣伝、紹介をすべきなのでしょうが、それは会社のサイト「時事ドットコム」の担当。ここは個人ブログなので、個人的な友人、大学時代の同級生の平井君が軽井沢近くでやっているカフェを紹介したいと思います。

 仕事帰りに寄ったのがその「カフェ・グルマン」。
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 場所は 〒389-0206 長野県北佐久郡御代田町御代田4108-1902
tel0267-31-6554

 浅間山を正面に臨む絶好のロケーション。水と緑に恵まれた周囲の環境は抜群で、私だったら、店の経営はそっちのけで、毎日虫撮りがしたくなります。
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  店のテラス付近からの眺め。残念ながら、この日は浅間山に雲がかかっていました。

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 店の前の川。実際は水路とのことですが、水の流れに癒されます。

 もちろん、近くには素敵な虫がいます。アザミオオハムシです。ハムシとしてはかなり大型。しかもお腹は卵でパンパン。初めての出会いでしたが、会った瞬間にピピッと心が通じ合い、アザミオオハムシと分かりました。まあ、アザミにいて、これだけ大きいハムシなら、分かって当然ですね。

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 低山地のアザミの定番はオオヘリカメムシ。これもカメムシとしてはかなり大型で、まさにシールド(楯)バグらしい、いかつさ。
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 もう秋ですから、カンタンもいます。
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 そろそろ紅葉ですから、虫にも色味が欲しいところですね。ということで、ベニヒメシャク。
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 ホウセンカには、いつものセスジスズメ幼虫。

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 あれっ。カフェ・グルマンの紹介はどうなったのでしょう。虫撮りに夢中になって、忘れてました。

 虫撮り現場から見たカフェ・グルマンです。前方後円墳のような特徴的なデザインは店長の平井君の作です。
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 前方後円墳の前方はテラス席。後円部分のドーム内はこんなです。
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 忘れてました。店の作りより、もっと重要なのはメニューでした。
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 イケメン店長の平井君と働き者の奥さんです。
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 店長はイケメンですが、厨房ではあまり戦力になっていないそうです。厨房の中で、笑ってごまかしているのが店長。後ろ姿は、厨房の主力であり、フランスで修行した本格的シェフの娘さん。
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 地元野菜のサラダと、ガレットをいただきました。そば粉でできたガレットは見た目以上のボリュームで、お腹がいっぱいになります。
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 新しい店なので、私の車のような古いカーナビだと容易にたどり着けないこともあります。
 御代田駅信濃追分駅の中間ぐらい。軽井沢町からだと国道18号線を車で西に向かって15分ぐらいだと思います。ナビで近くに来てからの、18号線上の目印は左手に見える「家具の専門店」の看板。この看板とテニススクールの間の細い道を入って直進、川をわたったところにカフェ・グルマンがあります。
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 イケメン店長によると、カフェ・グルマンの裏庭では、蝶の愛好家として知られた故鳩山邦夫氏が仲間を連れて、虫網をふるっていたことがあるそうです。珍品の蝶が生息しているのかもしれませんね。

 しかし、私の目に入ってきたのは、普通種のサカハチチョウとミドリヒョウモンぐらいでした。
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 カフェ・グルマンにお越しの際は、時事通信の昆虫記者のブログを見て来たとお伝えください。料金は割引になりませんが、平井家での虫記者の評価は上がります。