虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

湿原の宝石オオルリハムシ

 箱根仙石原と言えば、神奈川県ではここにしかいないというオオルリハムシ。大きいものは体長1.5センチぐらいあるというから、ハムシにしては超ビッグサイズです。
 だいぶ数が減っているらしいので、一発勝負は無理かな、ということで埋め草用の雑虫を撮り歩きます。
 すると、おっ、雑虫にしては上物のクロルリトゲハムシがいるではありませんか。近縁でトゲの短いクロトゲハムシは、荒川土手にもたくさんいますが、都心ではクロルリの勇姿を目にしたことはありませんでした。
 小さいけれどカッコイイ。
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 普通種だけどきれいなオトシブミも、栗の葉に数匹。
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 アザミの葉を食べていたのは初見のアサカミキリ。捕まえようとしたらポトリ。姿を見失った上に、アザミのトゲで痛い思いをさせられました。
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 そして「神奈川ではここにしかいないという」虫。と言っても、オオルリではありません。小さくて地味な、ジュウシホシツツハムシでした。
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 やはり真打ちはなかなか登場しませんね。でも、いたんです。この広い湿原でたった1ペアだけでしたが、交尾中のオオルリハムシです。湿原の宝石とも呼ばれているらしいです。
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 お尻しか見えなかったので、熱愛カップルを引き裂いて一枚。せっかくの交尾を邪魔してしまって、このカップルの子孫繁栄が損なわれたとしたら、私の罪は重大ですね。
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