秋だからと言うわけではありませんが、久々に埼玉の秋ヶ瀬公園に行ってきました。
荒川の土手に囲まれた秋ヶ瀬は、晩秋でも日差しがあれば、ポカポカ陽気。まだまだ虫たちでにぎやかです。
ギシギシの新芽にとまったのはベニシジミ。卵を産みにきたのでしょうか。早春にあのピンク色のコロコロした幼虫が出てくるのが楽しみです。
ギシギシの葉裏では、ヒメジュウジナガカメムシが集団越冬の準備に入っていました。
ギシギシ葉裏の常連と言えば、ハグロハバチの幼虫。青色の発色のいいのを選んで撮影。ハバチの幼虫はどれも顔がかわいい。これがハチになるとはとても思えませんね。
セイタカアワダチソウやセンダングサの花には、まだまだ蝶がいっぱい。
モンシロチョウ
ウラナミシジミ
成虫越冬するツチイナゴが元気なのは当たり前ですが、
トノサマバッタもまだまだ元気です。
バッタが元気なら、当然バッタを狙うカマキリも元気です。
「俺たちがやったんじゃないよ。濡れ衣だ」と叫んでいます。
こんな隠れ家を作って、狭くなったり、糞だらけになったり、住み心地が悪くなると引っ越していきます。
これが肥溜めを作ったヒメアカタテハの幼虫。
こちらがクロウリハムシ。若干似ています。
クコには、まだトホシクビボソハムシが群れています。トホシのくせに星のないのばかりですね。
そうなると、意地でも10個の星のあるのを見つけたくなるのは、人間の性ですね。そして、意地で見つけました。これでこそトホシです。
ブチヒゲカメムシはたぶん成虫越冬。
クズの葉裏で、さっきより大きなヒメジュウジナガカメムシの越冬集団を見つけました。
最後に登場したのは、強烈毒虫のアオバアリガタハネカクシ。体液に触れると、水膨れやミミズ腫れになるので、要注意です。でも、こんな小さな虫なので、注意しようがないですよね。水膨れになっても、命にかかわることはないし、最近は見かけることも少ないので、別に注意しなくてもいいです。
秋の日はつるべ落とし。虫を探している間に、あっという間に日は傾き、ススキ原が夕日に輝いていました。なんと風流な一日なのでしょう。