虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ツマキチョウとウシバシロチョウ。緊急事態でしばらく行けない😢東京の公園

 東京はまた新型コロナで緊急事態です。多くの公園は閉園になったり、駐車場が閉鎖されたりして、感染リスクが極めて低いと思われる単独行動の虫撮りもできなくなりました。悲しい😢。

 

 毎年のようにスプリングエフェメラルのツマキチョウを撮りに行っていた小石川植物園もどうやら今日から閉鎖のようです。なので閉鎖の少し前に、ツマキチョウを撮りに。

 

 するとガガーン。以前はツマキチョウの天国だったアブラナの群落がほぼ消滅していました。なので、今回はあまりいい写真は撮れていないので、あらかじめ陳謝しておきます。管理された公園では、虫の生息環境は一夜にして激変することがよくあります。悲しい😢。しかたないですね。都市公園の管理者に、虫好きの気持ちなんて、わかるはずもない。

 

 まずは、それでも何とか撮れた雄の写真。「つま黄」の名の通り、尖った翅先が黄色いのは雄だけなので、やはりツマキといえば、雄が優先ですね。

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春恒例の小石川植物園のツマキチョウ。

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つま黄の名の通りに翅先が黄色いのはオスだけ

 そしてメス。全然「つま黄」じゃないです。羽裏の迷彩柄がなければ、ほぼモンシロチョウですね。なのでメスを撮るなら産卵シーンとかでないと、絵になりにくい。今回はまずまずの産卵シーンが撮れましたが、来年以降も子孫が繁栄してくれるのか、ちょっと心配。😢

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今年も何とか撮れたツマキチョウ♀の産卵シーン

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ツマキチョウの♀は翅裏の迷彩柄がなければ、ほぼモンシロチョウ

 ついでと言っては何ですが、これまた一見モンシロチョウのような、スプリングエフェメラルのウスバシロチョウです。4月半ばの町田市での撮影です。まだ数が少なくて、これまた、いい写真は撮れませんでした。シロチョウの名がありますが、アゲハの仲間らしいです。なので正式には、最近はウスバアゲハと呼んだ方がいいようです。

 

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町田市のウスバシロチョウ

 なんだかモンシロチョウに毛の生えたような写真ばかりだったので、ついでに春のお気に入りの野の花を載せておきます。町田の野原のフデリンドウ(たぶん)です。緊急事態を忘れさせてくれる(忘れてはいけません)、いかにも春という感じの花ですね。

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一面のフデリンドウ

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 ついでのついでで、町田で撮ったトラフシジミも追加。トラフと言うからには黄色と黒の縞模様であってほしいとタイガースファンなら思うことでしょうが、名前倒れですね。黄色は後翅の先にちょっとだけです。

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トラフシジミ。トラフと言うほどトラ柄ではないですね。