虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ジャポニカ学習帳の虫、頑張れ!

 ジャポニカ学習帳の表紙から昆虫の写真が消えていたそうですね。虫が気持ち悪いという声が多かったからとか。虫の写真のジャポニカを選んで買っていた我が家にとっては衝撃です。生物多様性という言葉は、どこに消え去ってしまったのでしょうか。
蛾とか、イモムシ・毛虫とか、気味悪いものをいっぱい載せてきた私もちょっと責任を感じます。
でも、虫との関わり、虫を見る機会が減っていることが、虫が気味悪がられる原因の一つであるならば、もっともっと、虫をメジャーにしなければという使命感を強めたりもします。

と言うわけで、今回もイモムシ・毛虫です。

  師走目前の11月30日、予想外の出会いが。オナガミズアオの幼虫です(たぶん)。
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オオミズアオオナガミズアオは、成虫もそっくりですが、幼虫もかなりまぎらわしい。それなのになぜオナガミズアオと分かったかと言うと。それはもちろん、虫記者の眼力?。いえいえ、そんな訳はありません。
理由は簡単。この幼虫が、ハンノキの幹を降りてきたからです。オナガミズアオの食樹はハンノキでしたよね。顔が緑色。頭近くの突起の輪が黒という微妙な識別点もクリアしています。

参考に、オオミズアオの幼虫。
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 顔が茶色で、頭近くの突起の輪の色がちょっと赤っぽい。