虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

いくぜボルネオ虫紀行②=都会のコタキナバルでも虫探し

insects of kotakinabalu ①
 ボルネオの玄関口は、成田から直行便もあるコタキナバル。KKと表示されることも多いようです。北緯5度58分。ほぼ赤道直下なので、春分秋分の頃、正午には太陽が頭の真上を通り抜けます。
 直行便だと、成田からわずか6時間。ただ、直行便はお値段が高いので、クアラ経由の格安チケットを利用します。その場合は、成田~KKの所要時間は、乗り継ぎ時間を含め10時間以上になってしまいますが、背に腹は代えられません。
 旅の費用は、往復航空券、KKでの2泊、キナバル公園内高級ホテル4泊、息子と2人分合わせ20万円ちょっと。これが、現在の財政事情での限界です。
 2015年3月22日、いよいよボルネオの初日を迎えました。KKは海浜リゾートなので、海辺の豪華なホテルでくつろいだり、船で近くの島々に渡り、サンゴ礁でのダイビングを楽しんだり。これが、ノーマルな休暇の過ごし方です。虫を探す人は皆無です。
 KKでの宿泊先は、海から離れたパレスホテル。外観は、日本の特異な文化である恋人専用ホテルにちょっと似ていますが、ちゃんとしたホテルです。ツインルームで1部屋1泊8000円ちょっとと、リーズナブルな値段も魅力ですが、ここを選んだ理由は、やっぱり虫のいそうな環境。小高い丘の上にあり、そこからシグナルヒルの森につながっています。
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 そして何と、このホテルの裏には、わずか300メートルながら、ジャングル風のトレッキングコースが隠されています。ハーブ&ベジタブルガーデンもあります。
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 そんな、こんなで、政府から環境に配慮したグリーンホテルの認証を受けているのです。色々な意味でコタキナバルで一番グリーン、あるいは、虫のいそうなホテルと言えるかもしれません。
 初日午前中は、ホテル裏で虫探し。蝶がたくさんいます。食樹があって、花があって、そんじょそこらの昆虫園よりもいい環境です。ボルネオ虫紀行の小手調べとしては絶好のホテルですね。

 イナズマ蝶の仲間です。ホテル裏に住んでいるだけあって、人馴れしていて、大胆です。
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 チャイロイチモンジでしょうか。
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 たぶんイワサキタテハモドキ
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 最近多摩川河川敷にも進出しているらしいタテハモドキ
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 アオタテハモドキの♀
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 クロタテハモドキ。
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 ルリモンジャノメ
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 リュウキュウムラサキ
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 まるでバタフライ・ガーデンにいる気分。コタキナバルでも虫見ができるとは、嬉しい誤算です。