虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

冬の風景、枯野のオツネントンボ

 北風が冷たい冬の枯野。赤トンボも死に絶えた12月末。でももっとか細いホソミオツネントンボは、しぶとく生き抜いています。
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 きっと来春まで、同じ枝先に止まったまま、寒さに耐え抜くのでしょう。

 凍り付いて、意識朦朧かと思いきや、しっかり周囲を認識していて、カメラを近づけると、じりじりと裏側に回ったり、体勢を微妙に変化させたりします。枯枝擬態としては、失格ですね。もっとどっしりと構えて、身じろぎ一つしない方が、擬態の完成度は高くなると思うのですが。
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 エノキの根元、枯れ葉の吹き溜まりの中には、オオムラサキの幼虫が隠れていました。
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 電柱の下の枯れ草をどけたら、ナミテントウの越冬集団がボロボロとこぼれ落ちてきました。安眠妨害ですね。悪いことをしました。また枯れ草をかぶせておきました。
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 電柱に付属する金属ボックスには、コミミズクの幼虫。上から見ると生命感ゼロですが、横から見るとようやく虫らしく見えてきます。
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 ヒシモンナガタマムシも電柱に飛んできました。こいつも成虫越冬です。
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