幻想的なルリモンアゲハ＝タイ・カオヤイの旅

　タイ・カオヤイ国立公園の黒っぽいアゲハ編です。一番のお気に入りは、黒っぽいのに、その名はルリモン。そう、ルリモンアゲハです。あの青い紋をチラリチラリと見せながら、森の中を飛んでいく様子は、アンリ・ルソーが描く異様に静かなジャングルを思い起こさせます。
　暗いジャングルの中では、青い紋だけが、消えたり、現れたりを繰り返しているように見えるんです。
　でも、そんな飛翔写真はプロしか撮れません。素人が撮れるのは、やっぱり水飲み場の写真になってしまいますね。

　裏側は、ただのクロアゲハに見えます。

　羽を広げても、ルリ色の紋が見えないと、カラスアゲハ風です。紋がなくても、それなりにきれいなアゲハなんですね。

　上翅を持ち上げると、おお、見えてきました。これでこそルリモンアゲハで
すね。

　これがほぼフルサイズの青い紋。飛んでいる時には、この紋だけが目に入ってきます。

　あとは地味なモンキアゲハとかシロオビアゲハとか。シロオビの♀は、毒のあるベニモンアゲハに擬態したベニモン型が有名ですね。

　明日から上高地です。だんだん天気は下り坂。晴れ男のはずなのに、上高地だけはいつも雨です。老体に鞭打って、何とか涸沢カールまでは行きたいのですが、体力的に厳しいかも。今後更新がなければ、遭難したと思ってください。