タイ・カオヤイ国立公園では、キシタアゲハもよく見かけます。トリバネアゲハの仲間の大きな蝶です。もちろんワシントン条約で保護されているので、標本でも国外持ち出しはできないようです。たとえ公園の外であっても、虫とり網を振り回して捕まえるなんてことはしない方がいいですね。
吸水中の♂(たぶん)です。後ろ羽が、べたーっと黄色い感じで、前翅の筋が目立たないのが♂のようです。
こちらは、たぶん♀のキシタアゲハです。後ろ羽の黄色の中に、黒い紋がちりばめられていて、前羽の白い筋が目立っています。
でも、この蝶は、町中でもたくさん飛んでいて、何度も見ているとありがたみがだんだんと薄れてきます。
えーい、しゃらくさい。捕まえちゃえ。え、え、えっ。それってワシントン条約の精神に反するんじゃないの?。
ご安心ください。このキシタアゲハは、車にはねらて死んでいたやつです。胴体が干からびているので、死後半日以上は経過しているでしょう。
近くの木の上に葬ってあげました。死してなお美しいキシタアゲハでありました。