虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ルリモンハナバチの不可思議な幸せの法則

 最近、高尾周辺でルリモンハナバチによく出会います。幸せを運ぶ青い蜂、ブルービーです。でも、運気が上がった感じは全然しません。
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 休みの日は天気に恵まれないし、ブヨに刺されて、ひどい症状になるし。ルリモンハナバチの幸せの神通力に疑問が生じますね。

 なぜに幸せが訪れないのか、よくよく考えてみました。すると、なるほどと思える理由がありました。

 それは、虫好きと、そうでない人とでは、ルリモンハナバチの幸福伝説の効果が異なるということです。
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 つまり、さして虫好きでない人が、たまたまルリモンハナバチを見かけたとすると、そのあとできっと起きるであろう小さな幸せ、例えば道で100円玉を拾うとか、チョコボールを買ったら金のエンゼルが出たとか、そんなことを、ルリモンハナバチのお陰と思うのでしょう。
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 それに対し、虫好きの場合は、ルリモンハナバチを見たこと自体が幸せそのものであり、ここですでに幸せを使い果たしてしまったと考えることができます。そして、青い蜂を追いかけて必死で写真を撮ったりしていると、いつの間にかブヨに刺されていたり、崖から転落したりします。
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 虫好きの場合は、たとえおやつのチョコボールで金のエンゼルが出なくとも、青い蜂に会えたこと自体が幸せであり、写真が撮れたりすれば超ラッキーなことであり、その後に小さな不幸が訪れたとしても、なお余りあるということにしておきましょう。
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 ルリモンハナバチが飛び去ると、虫好きの幸せも一緒に去っていくのです。
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 でもやっぱり、幸せになりたいし、金のエンゼルも欲しい。