虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

霊園虫散歩、クルマバッタの大車輪

 霊園虫散歩は続きます。ちょっと歩いたら、草原のベンチで休憩。やっぱりラクチン虫撮りはいいですね。まるで彼岸の世界に迷い込んだような、のんびり気分。おっと、いけない、まだ彼岸の世界に行くわけにはいきません。
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 足元の草の中を覗くと、バッタがいます。おや?、もしかしてクルマバッタ?。都会の公園では、なぜか最近見ないんですよね、クルマバッタ。それらしいのがいたと思ったら、全部クルマバッタモドキなんです。
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 そっと近づいて、パカッ。手のひらでつかまえました。羽を広げてみると、下羽に黄色と黒の色鮮やかな扇形の模様。やっぱりクルマバッタでした。
 この扇形を左右つなげると、半円になります。羽をいっぱいに広げて飛ぶと、これが円になって、車輪がグルグル回っているように見えるのです。これが、クルマバッタの名前の由来だそうです。すぐに逃がしてやりました。草原に大車輪を描いて、飛びまわってほしいものです。
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 これがモドキだと、やっぱりモドキらしく、下羽に似たような模様があるのですが、それが薄ぼんやりしているんですね。モドキは、やはりモドキでしかありません。

 こちらが近くにいたクルマバッタモドキです。胸部のXの模様が特徴ですね。怪しいX文字があったらモドキです。この霊園でも、やっぱりモドキの方が優勢な感じですが、正真正銘クルマバッタも確かにいます。
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 そしてまたちょっと歩いたらベンチで休憩。あー、霊園散歩は気持ちいい。テーブルの上にリュックを投げ出します。こんな虫バッジだらけの灰色のリュックを背負ったおっさんがいたら、それは虫記者です。是非一声掛けてあげてください。
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 あっ、でも、虫嫌いの人は、絶対に近寄らない方がいいです。服のあちこちに、芋虫だの、カメムシだの色々くっついている可能性大ですから。