虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

テントウ虫の集団越冬の季節到来・穴場はトイレ

 寂しい冬。ぬくもりが欲しい。そんな時、人は暖房を入れて、こたつに潜り込みます。そんな冬、テントウ虫は、仲間を探して、枯れ木や電柱に集まってきます。仲間同士で肌触れ合えば寒さも忘れる。人間よりテントウ虫の方が人間らしい気がしますね。
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 だからかもしれません。この季節になると、テントウ虫の冬越しを探して歩き回ってしまうのは。

 12月16日の土曜日は、久々に暖かい週末になったので、荒川河川敷の公園へ。

 電柱の脇に座っていると、次々にテントウ虫が飛んできます。見ているだけで、ポカポカしてきますね。
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 トイレに行くと、壁のあちこちに、越冬場所を確保するナミテントウの姿が見られました。
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 外壁の天井部分には、もっと大きな集団。
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 これならトイレの中にも集団が形成されているかもしれません。中を覗いてみると、やっぱりいました天井の隅。
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 冬の公園のトイレに入る時には、テントウ虫の視線に気を付けましょう。こんな集団に覗かれているなんて、恥ずかしいですね。男子トイレにいるんだから、きっと女子トイレにもいるはずです。トイレに入ったら、まずは天井チェックですね。
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 カメラを片手にトイレ周辺ばかりうろついていると、非常に怪しい人と思われてしまうので、もっと清々しい広場に戻りましょう。積み藁の中にも、どっさりとテントウ虫が隠れていました。
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 こういう狭い隙間もテントウ虫の好みの会合場所ですね。
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 近寄ってみましょう。

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 ナミテントウは、いろいろな柄のがいて、芸術家(誰が?)としては、デザインセンスが気になるところです。個人的意見を言わせてもらえれば、私は派手な色柄よりも、シンプルな目玉模様が好きです。これを見つけると、何だかラッキーって気分になります。普段はめったに見つからない目玉模様のテントウですが、越冬大集団の中になら、1匹や2匹は必ずいるものです。

 今回は3匹見つけました。
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 あなたのお気に入りの1匹も必ずいるはず。冬は嬉しい出会いの季節ですね。でも相手がテントウじゃ、ちょっと寂しい。そんな虫記者を真冬の公園で見かけたら、一声かけてあげて下さい。