虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

円形闘技場にオオツノカメムシ登場

 場所は千葉県市川市コロッセオ円形闘技場)。晩秋から初冬にかけて、ここで繰り広げられる死闘を見物に行ってきました。
 はて、市川にコロッセオなんてあったっけ?。それが、あるんです。異常に小さな虫用コロッセオです。

 まず登場したのは、お馴染みエサキモンキツノカメムシ。小さな角を怒らせて、まさに今、リングに上がろうとしています。
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 すでにリングの中央で、相手を待ち構えているのは、クロウリハムシ。かなり、相当に弱そうですね。
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 ツヤアオカメムシもリング上に。こいつも弱そう。
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 紅葉に彩られて颯爽と登場したのは、ナミテントウ
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 ニセミカドアツバの不気味な芋虫の姿もあります。この気味悪さは、かなり強力な武器になりそうです。
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 そして待ちに待った主役の登場です。両肩の鋭いトゲは、マジンガーZとかガンダムとかを思い起こさせます。たぶん、日本一乱暴そうなカメムシですね。
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 ロープを伝って、もう一匹登場。
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 葉っぱの上で観戦中のオオツノカメムシ♂は、お尻にも小さな角を備えています。
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 オオツノカメムシの勇ましい姿に怖気づき、エサキモンキツノカメムシが退散していきます。
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 ウシカメムシも控室へと逃げ込みます。
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 しかし、オオツノカメムシと言えども、しょせんはカメムシ。狂暴なあいつにはかないません。
 リング上で最後に勝利の雄叫びを上げたのは、やはりあの悪辣カマキリでした。
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 そして、こんな小さな、小さな円形闘技場でのばかばかしい名勝負の数々など、まるで気にすることなく、晩秋の公園は静かに暮れていくのでありました。
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 そんなメルヘンチックな終わり方は俺様が許さねえ。人間ども、正々堂々勝負しろ。
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こういうのを蟷螂の斧と言います。勉強になりますね。