はて、市川にコロッセオなんてあったっけ?。それが、あるんです。異常に小さな虫用コロッセオです。
まず登場したのは、お馴染みエサキモンキツノカメムシ。小さな角を怒らせて、まさに今、リングに上がろうとしています。
すでにリングの中央で、相手を待ち構えているのは、クロウリハムシ。かなり、相当に弱そうですね。
ツヤアオカメムシもリング上に。こいつも弱そう。
紅葉に彩られて颯爽と登場したのは、ナミテントウ。
ニセミカドアツバの不気味な芋虫の姿もあります。この気味悪さは、かなり強力な武器になりそうです。
そして待ちに待った主役の登場です。両肩の鋭いトゲは、マジンガーZとかガンダムとかを思い起こさせます。たぶん、日本一乱暴そうなカメムシですね。
ロープを伝って、もう一匹登場。
葉っぱの上で観戦中のオオツノカメムシ♂は、お尻にも小さな角を備えています。
オオツノカメムシの勇ましい姿に怖気づき、エサキモンキツノカメムシが退散していきます。
ウシカメムシも控室へと逃げ込みます。
しかし、オオツノカメムシと言えども、しょせんはカメムシ。狂暴なあいつにはかないません。
リング上で最後に勝利の雄叫びを上げたのは、やはりあの悪辣カマキリでした。
そして、こんな小さな、小さな円形闘技場でのばかばかしい名勝負の数々など、まるで気にすることなく、晩秋の公園は静かに暮れていくのでありました。
そんなメルヘンチックな終わり方は俺様が許さねえ。人間ども、正々堂々勝負しろ。
こういうのを蟷螂の斧と言います。勉強になりますね。