シンガポール虫旅はようやく2日目に入ります。グルメも、ショッピングも、有名な観光名所も、何もない、ほどんど誰にも読まれないシンガポール旅の記録です。そんなものをなぜ続けているのかと言うと、完全な自己満足ですね。自虐趣味と言えるかもしれません。
2日目はジャングルです。日本以上に先進国の小さな島国シンガポールにジャングルなんてあるの?と思う人も多いでしょうが、あるのです。立派(と言えるかどうか)なジャングルが、島の中央部に。水資源の乏しいシンガポールが貴重な水源の貯水池を守るために、かなり広い森を維持しているのです。
でも、そもそも、この高度に都市化されたシンガポールで、ジャングルに行く意味なんてあるの?。普通はないです。ジャングルで虫探しをしたければ、隣のマレーシアかインドネシアに行った方がいいに決まっています。
それでもなぜシンガポールのジャングルを目指すのか。それは簡単に行けて、安全だからです。悪貨が良貨を駆逐するように、人間は楽な方へと流れるものなのです。
では、ジャングル突入です。まずグーグルマップでシンガポールの中央部を見てみましょう。真ん中にぽっかりと大きな緑の空間がありますね。その中には湖のようなものが点在しています。これがセントラルキャッチメントという広大なネーチャーリザーブです。周辺には自然公園が整備されています。
ジャングルへの入口として、交通の便がいいのは、マクリッチーリザバーと言う貯水池に面したマクリッチー公園です。MRTサークルラインのマリーマウント駅から、歩いて10分ほどです。
都会人のシンガポーリアンはジャングルになど行かないだろうと思っていたら大間違いでした。たまたま日曜日だったこともあるのでしょうが、ともかくすごい人出でした。
上の写真では「ジャングルに囲まれた静かな湖」という感じですが、湖の周囲の木道は、実際は「歩け歩け大会」のような状況でした。
こういう木道は、普通なら虫撮りの穴場なのですが、これでは全部逃げ出してしまいますね。
しかたなく、隣の林道に避難しましたが、林道もまた、歩け歩け大会でした。
まずは、そんな大会の最中に、人込みにもまれながら撮った虫写真です。
地味でちっちゃいのばかりですね。蝶やトンボは、人込みに恐れをなして、止まってもくれませんでした。
でもジャングルを奥に進むにつれて、だんだん人も減ってきました。ここから先は少しは期待できるかも。